中国で毎日のように伝えられる食品の安全問題。当局が管理強化に乗り出してはいるものの、それだけでは不十分だ。
改善を妨げている大きな要因は、問題が発生した場合に責任逃れをしようとする当事者の姿勢である。

 中国メディア・斉魯網は20日、山東省済南市の火鍋店で18日、酢の容器に虫が大量に入っていたと客がクレームを付けたところ、店側が責任を回避するような態度を見せたと報じた。

 記事に付された写真を見ると、液体にまみれたハエのような虫が数匹取り皿の上にいるのが分かる。発見した客によると、全部で40-50匹はいたとのこと。店長を呼んだところ、食材上の問題を認めなかったうえ、通常料金の半額を請求してきたと客は語っている。その態度はまるで「客が持ち込んだもの」と言わんばかりだったという。

 40-50匹いたという話はあくまで客が語ったものであり、その正確性は分からない。ただ、仮に客が大量の虫を持ち込み、店で供される調味料に混入したのであれば、店が損害賠償を請求できるレベルの問題だろう。場合によっては刑事責任だって問われる可能性がある。その追及をしないのに「あんたが持ち込んだ」と言わんばかりの店側の態度は、自らの過失を認識しつつ責任逃れを図ろうとしたと詰られてもしかたあるまい。

 日本でも問題が発生した際に責任逃れのために隠ぺい工作をする個人や企業があるが、中国では「過ちを認めてしまったらすべてが終わり」という意識が強いことが相まって責任逃れに拍車がかかる。食品の問題ではないが、2011年に発生した高速鉄道事故における事故車両の埋め立てはその最たるものといえるだろう。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) 


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