日本人は気付かないが、他国の人の目には奇妙に映る習慣や文化は意外と多いようだ。中国メディアの今日頭条は12日、「日本人は自分の年齢をあまりに気にしすぎる」と主張し、「年齢について鯖を読むこともある」と伝える記事を掲載した。


 記事は、日本のメディアでは「人物の名前と一緒に年齢が報じられる」と指摘。新聞だけでなくテレビ番組でも名前の後ろに年齢が付されているが、中国人からすると「個人情報を公然と明らかにしてしまっていいのだろうか」と感じると主張。そして、「年齢を公表することに対する違和感」について周囲の日本人に尋ねてみても、返ってくる答えは曖昧であったとし、「日本人は気付いていないが、日本は年齢を常に意識する社会となっている」と論じた。

 さらに、日本がこれほど年齢を意識する社会となっている理由について独自の分析を展開した。日本は明治維新の際に身分制度が撤廃され、法律上はすべての人が平等となり、「年齢だけが先輩後輩という上下関係をはっきり示すラインとなったためではないか」と指摘。加えて、日本語には複雑な敬語表現が数多くあるように、「日本人は人と接する際に自然と相手の年齢を意識する環境が存在しているため」と結論付けた。


 中国人は普通、相手に直接年齢を訊ねる事はせず、どの年代の生まれなのかという聞き方をすることが多く、「1980年代、1990年代生まれか」などと濁した訊ね方をする場合が多い。日本でも直接年齢を訊ねることはないが、「アラフォー、アラサー」という言葉が生まれたように、社会的には年齢が重視される傾向にあると強調し、特に女性は年齢で区別されることを不公平に感じていると論じた。

 ゆえに、日本人は公表する年齢を誤魔化す行為「鯖を読む」ことも少なくないとし、「自分を若く語る芸能人もいるが、嘘が明らかになった際は信用を大きく損なう結果となる」と、厳格な一面を伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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