中東情勢の不透明感が重し。米イランの和平交渉が停滞する中、原油相場の高止まりが続いている。トランプ米大統領は27日、仲介国パキスタンを通じ提示されたイラン側の新たな合意案について国家安全保障を担当する政府高官と協議したが、事態が好転するような発表はいまのところみられない。27日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比2.1%高の96.37米ドル/バレルと反発。28日の時間外取引でも上昇が続いている。
ただ、下値は限定的。米ハイテク株高や中国経済の先行き楽観などが支えだ。昨夜の米株市場ではナスダック指数が続伸し、連日で史上最高値を更新している。中国の経済情勢を巡っては、格付け会社ムーディーズが27日、中国の格付け見通しを従来の「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が6.9%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%安、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が3.5%安と下げが目立っている。CATLに関しては、大規模な割当増資計画が嫌気されている。
セクター別では、非鉄が安い。
携帯端末やスマート製品の関連銘柄もさえない。舜宇光学のほか、スマート製品ODM(相手先ブランドによる設計・生産)メーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)が4.7%安、スマートフォン部品メーカーの丘タイ科技(1478/HK)が4.3%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)大手の上海龍旗科技(9611/HK)が3.7%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.8%安で引けた。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄は高い。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が14.9%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が6.4%、薬明合聯生物技術(2268/HK)が4.0%、薬明生物技術(2269/HK)が2.4%ずつ上昇している。薬明康徳については、予想を上回る1~3月期決算が好感された。
半導体セクターの一角も物色される。上海壁仞科技(6082/HK)が4.3%高、ASMPT(522/HK)が2.6%高、兆易創新科技集団(3986/HK)が2.5%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高と値を上げた。
本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の4083.47ポイントで取引を終了した。消費関連が安い。自動車、軍需産業、非鉄・産金、半導体、公益、銀行・保険なども売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











