かつてはオランダ領アンティル代表として活動していたキュラソー代表。2010年にオランダ領キュラソーが解体され、キュラソー代表としての活動をスタート。その名からもわかるように、オランダ出身の多くの選手が帰化してプレーしていることもあり、徐々に力をつけて初のW杯出場を果たした。
人口は約15万人で面積は約444平方キロメートル。人口は歴代最少のアイスランド代表(2018年出場)を塗り替え、面積はカタール代表(2022年出場)を塗り替えるキュラソーだが、チームをW杯に導いたディック・アドフォカート監督が2月末に辞任。理由は、重篤な病気を患っている娘の健康状態だった。
家庭の事情での監督辞任となった中、後任にはフレッド・ルッテン監督が就任。時間のない中でチームを引き継ぐこととなったが、3月には中国代表とオーストラリア代表相手に2ー0、5ー1と連敗を喫していた。
不安なスタートとなった新体制の一方で、アドフォカート監督の娘の容態は安定。そのため、チーム内や関係者の間では監督復帰を望む声が上がっていた。しかし、キュラソーサッカー協会はこれを拒否。8日に、ギルバート・マルティナ会長が「フレッド・ルッテン氏はワールドカップ期間中、キュラソー代表監督を務める」と明言。
キュラソーメディア『extra』によると、キュラソー代表のスポンサーでもある大手旅行代理店の「コレンドン」のアティライ・ウスル氏は、この決定に大きく失望したとのこと。ワールドカップまでは支援を続けるものの、大会終了後には関係を終了させる可能性を示唆した。
「自分は約束を守る男であり、FIFAワールドカップ2026に関しては、協会と交わした財務的な約束は全て履行する」
キュラソー代表を資金面で大きくバックアップしてきたウスル氏は、アドフォカート監督を中心としたプロジェクトに全幅の信頼を寄せていたとされ、協会の“義理”を欠いた判断は、歴史的初出場という歓喜の裏で、小国のサッカー界を支える強固な資金源を失うという、あまりに高い代償を払うことになりそうだ。
なお、キュラソー代表はドイツ代表と初戦を戦い、エクアドル代表、コートジボワール代表と対戦する。

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