◆JERAセ・リーグ 阪神3―5巨人(1日・甲子園

 巨人の高梨雄平投手(33)がいきなり大仕事を成し遂げた。この日、1軍に昇格し8回に今季初登板。

一打同点の大ピンチを連続三振で切り抜け、左拳を握った。「いい集中力でいけた」。笑顔がはじけた。

 緊迫した場面で名前が呼ばれた。8回から登板していた田和が1死二、三塁のピンチを招いたタイミングで降板。昨年9月18日以来の1軍マウンドだったが、落ち着いていた。スライダーで前川のバットに空を切らせ、福島も見逃し三振。「最高の結果。やっぱり気持ちいいですね」。1球ごとにわき上がる大声援。久しぶりの1軍の舞台は、格別だった。

 昨季終盤に右座骨部の炎症で故障班に合流。

地道にリハビリに励んできた。「健康に野球をできるっていいことだなと、けがをして改めて気づいた」。3月末に3軍戦で実戦復帰を果たし、この日念願の1軍へ。「トレーナーに感謝です」。担当の柳原トレーナーへ、感謝の思いを口にした。

 これで通算450登板目。現役では11位の大記録だ。大勢がコンディション不良で投手は総力戦。「今までも目の前の1試合、1試合という気持ちでやってきた。これからもそれを継続するだけ」。昨年からの甲子園1点差試合は10戦連続で止まったが、息をのむような接戦は変わらない。それだけに頼れる左腕が際だった。

(北村 優衣)

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