◆第71回京王杯スプリングC・G2(5月2日、東京競馬場・芝1400メートル)

 第71回京王杯スプリングC・G2が2日、東京競馬場の芝1400メートルで行われ、3番人気のワールズエンドが逃げ切って重賞初勝利を飾った。安田記念(6月7日、東京)への優先出走権を獲得。

津村明秀騎手(40)=美浦・フリー=はキャリアハイの年間重賞5勝目とした。

 乗り手の好調さが伝わる勝利だった。津村はレースで初コンタクトとなったワールズエンドを、重賞初制覇へ導いた。「今までのレースを見たらスピードがあったので、信頼してスタートから出していきました」と五分の発馬からダッシュを利かせハナへ。そのまま600メートル通過ワールズエンドを、重賞初制覇が34秒1のマイペースの逃げに持ち込み、ゴール前では迫るセフィロを頭差しのいだ。

 粘りを引き出した会心のリード。「外の馬の勢いがすごかったけど、ひと踏ん張りしてくれました。スピードと負けん気の強さが強み。それを出してくれましたね」と満足げに振り返った。

 鞍上は今年のJRA重賞5勝目。昨年を上回るキャリアハイを5月にして達成した。それでもまず口をついて出るのは「ここで重賞を勝てたことは、この馬にとって大きい。

自信をつけてくれたと思うし、大舞台でも頑張ってくれたら」とあくまで馬への称賛だ。

 デビュー23年目を迎え、どんどん関係者とファンの信頼を高めている“遅咲きの天才”。天皇賞・春には4戦連続のコンビとなるマイネルカンパーナと挑む。前日最終オッズでは10番人気、単勝111・4倍の伏兵だが、大仕事の予感がする。そんな気持ちのいい逃走劇だった。(角田 晨)

 ワールズエンド 父ロードカナロア、母リラヴァティ(父ゼンノロブロイ)。栗東・池添学厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算10戦5勝。総獲得賞金は1億3971万3000円。重賞初勝利。馬主は(有)キャロットファーム。

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