◆春季高校野球奈良県▽決勝 天理21―2畝傍(9日・さとやくスタジアム)

 天理が3年連続の優勝を決めた。春季大会の決勝では史上最多となる21得点で圧勝。

4本塁打を含む22安打の猛打で近畿大会出場を決めた。

 7回には1イニング3発で一挙8得点。9番の山中喜晴三塁手(3年)が右越え3ランを放つと、代打の高瀬陽斗二塁手(3年)も左翼席に2ランを運んだ。さらに、金本相有(さんゆ)遊撃手(3年)が2者連続の左越えソロ。8回にも6点を追加した打線は上位から下位、途中出場の選手も切れ目なく快音を鳴らした。

 主将の金本は9回に2打席連発の3ランを放ち、3安打5打点。「練習してきたことが結果として出た」と実感した。昨年秋の近畿大会で、大阪桐蔭に0―10の完封負け。「ボールの強さに力負けした。これでは勝てない。去年のチームより打力が低い。倍は振らないと」とナインに呼びかけ、全員で練習後の素振りを追加した。

もともと、全体練習で約1000スイング。冬場は“居残り”も含めて2000スイングをこなした成果が表れた。

 藤原忠理監督は「できすぎ。打撃は水ものなので、信用しません」とニヤリ。それでも「伸びてきている選手もいる」と成長を認めた。新たな選手の台頭もあり、秋とは打順もガラリ。この春は「ずっと調子がいいわけではない。打順が変わっても適応できるように」と日替わり打線で底上げを図った。ただ、軸は金本で不動。「うちの中心。真ん中に置く。(中軸で)一番打席が回る3番」と信頼した。

 「『杉本を打って甲子園に』と、ずっと意識している」と金本。準々決勝でセンバツ準優勝の智弁学園を9―2で破ったが、エース・杉本真滉の登板はなかった。夏は全国屈指の左腕の攻略を宣言。まずは「近畿大会の優勝しか目指していない」と誓った。

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