◆米大リーグ ドジャース4―0ジャイアンツ(13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)、本拠地・ジャイアンツ戦に先発し、7回4安打無失点、8奪三振の快投で、約1か月ぶりの白星となる3勝目(2敗)を挙げた。愛犬の誕生日に合わせたとみられる“デコピンスパイク”で今季最多105球を投げ、防御率は両リーグ単独トップの防御率0・82。

チームの連敗も「4」で止めた。復調傾向の打撃でも完全復活を狙うべく、14日(同15日)の同4戦目は休養に努める。

 気迫全開の大谷が雄たけびを上げた。6回2死一塁。主砲ディバースを2球で追い込むと、98・1マイル(約157・9キロ)の外角高め直球を選択。バットにかすりもさせず、1打席目に完璧なヒットを打たれた強打者を2打席連続の空振り三振でねじ伏せた。今季最多105球で、7回4安打無失点、4連続を含む8Kの快投。4月15日(日本時間同16日)の本拠メッツ戦以来となる、3勝目をつかんだ。直球とスイーパーを巧みに配して2~5回は無安打。「悪くはなかった。球の質的には前回の方が良かった」と慢心はなかった。

 雑音も一掃した。

今季4度目の投手専念だったが、防御率0・82は両リーグ単独トップに浮上。MLB公式サイトのS・ラングス記者によれば、1913年以降に開幕7登板で防御率0・85未満&50奪三振以上は、史上6人目。ド軍では81年の伝説の左腕バレンズエラ以来、45年ぶりの快挙となった。一方で、打撃では23戦1本塁打と移籍後最大の不振も味わい、二刀流継続に関する質問も集中。32歳シーズンを迎えている大谷は「今が一番良いし、まだまだ若いと思っているので頑張りたい」とプライドをのぞかせた。

 蹴り上げたスパイクに、おなじみの家族の姿があった。足元を支えていたスパイクのベロの部分には、愛犬デコピンの刺しゅう。ちょうど1年前の5月13日(同14日)に、自身のSNSで愛犬の2歳の誕生日を報告しており、この日は3歳の誕生日とみられ、球場にも姿があった。長女誕生から1年を迎えた大谷家を支える特別な存在。「デコには1年でも長く生きてほしいなというただそれだけですね」。穏やかな表情で特別な思いを口にした。

 本格的な投手復帰イヤーを戦う背番号17には、ロバーツ監督も「投げている時は別人のよう。

彼は球界最高の投手になりたがっている」と、並々ならぬ覚悟を感じ取る。翌14日(同15日)の第4戦は、予定通りに休養にあてる。12日(同13日)に久しぶりの7号を放った大谷は「昨日良かったのをもう一度固める意味で、休みも大事だけど、やることをしっかりやって、次に発揮するための日にしたい」。二刀流の進化は、まだまだ止まらない。(竹内 夏紀)

 ◆大谷の主なデコピングッズ

 ▽スパイク 24年8月に公開されたニューバランス社製の白と青のスパイクの両かかと部分にデザインされた。左足には真顔、右足には舌を出した表情。また、25年開幕戦の使用スパイクには、かかとと靴底に“隠れデコピン”も施された。

 ▽スーツ 24年7月のオールスターゲームで、恒例のレッドカーペットショーに登場した際に着用。茶色のジャケットの裏地には、無数のデコピンがプリントされていた。

 ▽ヘッドホン 公式ブランドアンバサダーを務めるオーディオブランド「Beats」のヘッドホン。25年3月にド軍の開幕シリーズで来日した同僚や関係者にプレゼントしたもので、愛犬ロゴが入っていた。

 ▽ジャケット アパレルブランド「BOSS」のアイボリーのジャケット。

昨年10月24日(日本時間同25日)のブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦で球場入りした際にも着用し、胸元にワッペンがあしらわれていた。

編集部おすすめ