◆JERAセ・リーグ 巨人4―7阪神(22日・東京ドーム)
巨人軍前監督で、オーナー付特別顧問の原辰徳氏(67)が22日、スポーツ報知に特別寄稿した。指揮官として球団史上最多となる1291勝を誇り、9度のリーグV、3度の日本一に導いた名将は、阪神戦(東京D)でテレビ解説を務めた。
巨人は19日まで7連勝を続けた好調の巨人が、昨年覇者の阪神を迎えた一戦。チャレンジャーとして交流戦前最後のカードで、勢いをさらに増すためにはこの上ない舞台だった。だが、打たれてはいけない選手に打たれ、与えてはいけない
先取点を簡単に与えてしまった。今季は対戦成績は五分に近いものだが、まだ力の差はあると受け止めざるを得ない、と感じた。
ただ、長いシーズンですべての試合に勝つことは出来ない。重要なことは敗戦の中で何を得て、次につなげていくかだ。その視点で一つ、とても印象に残った事を挙げたい。
0―7とワンサイドの展開になった中で、6回の攻撃前に橋上オフェンスチーフコーチを中心にバッター陣が円陣を組んだ。テレビ解説の画面越しではあったが、強い口調、熱さが伝わってきた。監督からしてみれば、あの姿はありがたいものだ。
それにしても阪神のドラフト1位・立石くんには驚かされた。初回先頭の打席、初球はインハイの直球だった。見逃すのかなと思ったら、そこからスイングを仕掛けてタイミングのあったファウルにした。ステップが小さく、回転軸がしっかりしている。バットのヘッドが下がらず、常に力がある状態でスイング出来ている。これが天性のものならば末恐ろしいくらいだ。巨人とか阪神とかを抜きにして、日本球界を代表する選手になれる素材だ。
平山も素晴らしいものを見せてくれた。スイングは積極的で、とてもけれん味のない選手だ。レギュラーだってこのまま奪ってしまえると思えるだけに、あの故障はとても残念でならない。
大先輩の岡田さんとの共演はとても楽しかったし、勉強になった。同じ釜の飯を食い、互いに命を懸けた勝負をした旧友。こういう年になってもお互い野球を語れたことを、皆さんに感謝し、また機会があることを楽しみにしたい。(巨人軍オーナー付特別顧問)










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