◆春季高校野球関東大会▽準決勝 横浜4―2山梨学院(23日・ZOZOマリン)

 横浜(神奈川1位)が山梨学院(山梨1位)との強豪対決に勝利し、春季関東大会では2016年以来、10年ぶりに決勝へ進出した。24日の決勝(千葉県野球場)では村田浩明監督(39)が主将を務め、捕手としてエース・涌井秀章(現中日)とバッテリーを組んだ2004年以来、22年ぶりの頂点を狙う。

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 先発した左腕・小林鉄三郎投手(2年)は6回を2安打1失点と危なげない投球。四球わずか1と制球力も際立ち、5三振を奪った。

 「“入り”にこだわってピッチングして、初回の攻撃をしっかりと3人で終わらせることができた。初回は色々な変化球を使ってバッターを翻弄していこうと考えていたので、それがうまくはまったかなと思います」

 カーブを効果的に操り、緩急で幻惑。4回に1失点した後、ベンチで村田監督から「織田の後の背番号1、背負う気はねえのか! そんなんでひるんでいたら、1番なんかつけらんねえぞ!」と熱い言葉が飛んだ。周囲を見渡し、声かけもしっかり行い、先発の重責を全うした。

 3月に左脚の内ももを肉離れ。2か月のリハビリを乗り越え、勝負のマウンドに帰ってきた。エースの織田翔希投手(3年)も「場数も踏んでいますし、どういった球場、環境でもしっかりと自分のピッチングもできるところがすごいです。安心して見られていました」と後輩の好投にうなった。

 「鉄三郎」の名は池波正太郎の小説をこよなく愛する父・雄之さんが、「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵の幼名にあやかり命名した。24日の決勝へ、「明日は投げるとなれば、しっかり自分の役割を果たしたい」と意気込む鉄三郎。

いつか名門のエースナンバーを担う-。その覚悟は、できている。(加藤 弘士)

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