プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(33)=大橋=に昨年9月に判定負けした元WBA&IBF世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(31)=ウズベキスタン=が29日(日本時間30日)、首都タシケントのヒューモ・アリーナでベネズエラのエグリー・モスケダ(30)とノンタイトル10回戦を戦い、4回TKO勝ち。再起戦を勝利で飾った。

 地元の声援に後押しされたアフマダリエフは4回、左強打でダウンを奪うと、その後も上下に力強いパンチで攻勢に。連打で防戦一方の相手に右フックが入ると、モスケダはキャンバスにはいつくばった。なおも前に出るアフマダリエフと倒れたモスケダの間にレフェリーが割って入って、試合を止めた。

 米専門メディア「THE RING」は試合前、「リングに戻ってこられて嬉しい。しばらく時間がかかってしまった。おそらく自分が望んでいたよりも長かったけれど、適切な機会を待っていたんだ」というアフマダリエフの言葉を伝えており、「ウズベキスタンの国民のために力強いパフォーマンスを見せたい」と誓っていた。その言葉どおりの試合を見せ、声援に応えていた。

 今後について、アフマダリエフはリング誌に「私の目標は変わっていない。世界タイトルと、可能な限り大きな試合に挑むこと」と話し「122ポンド(スーパーバンタム級)に満足しているが、機会があれば126ポンド(フェザー級=57・1キロ以下)に階級を上げることも考えている」という。アフマダリエフは「イノウエが122ポンドにとどまるなら、次の挑戦権を得るまで数年かかるかもしれない。そんなのは待ちたくない。だから、他の階級でタイトルを狙うこともいとわない」としたものの「もし、彼が階級を(フェザー級に)上げてタイトルを返上するなら、122ポンド(スーパーバンタム級)のベルトを狙うつもりだ」とも明かしていた。

 戦績はアフマダリエフが15勝(12KO)2敗、モスケダが27勝(20KO)2敗。

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