アマチュアボクシングで7冠を達成した中山聖也(19)が28日、大橋ジムに所属しプロ転向することを発表した。6月10日に東京・後楽園ホールで行われる大橋ジム主催興行「Lemino BOXING フェニックスバトル157」で公開プロテスト(B級)を受験し、8月の同ジム主催興行でフライ級でプロデビューする予定。

横浜市の同ジムで会見した中山は、世界5階級制覇を目標に掲げた。

 もともとは28年ロサンゼルス五輪に51キロ級で出場することを目指していた。しかし、同五輪の最軽量級が55キロ級に変更となり「それならプロの世界チャンピオンを目指そう」と今年3月に駒大を1年で中退。「井上尚弥さんがいるということもあるし、最高の環境で練習ができる。ここで世界チャンピオンを目指したいなと思った」と大橋秀行会長(61)に電話をかけ、同ジム入門を直談判した。

 身長171センチの長身サウスポーで「一発で倒すのが自分の魅力だと思っている。そこを魅せていきたい。軽量級だが、パンチには自信がある。全試合KOを目指して頑張りたい」とKOにこだわりを持つ。「まずはフライ級で世界チャンピオンを目指していきたい。その後は複数階級を制覇したい」と語ると、指を折って階級を数えながら「井上尚弥さんがフェザー級で5階級(制覇)に行くかも、となっているので、僕も5階級を目指して頑張りたい」と目を輝かせた。

 憧れの選手は、ジムの先輩となる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=、WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=の兄弟。

ただ、ボクシングスタイルは前WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(28)=M・T=に似ているという。「おこがましいんですけど、中谷潤人さんにスタイルがめっちゃ似ていると言われている。意識しているわけではないですが、参考にさせてもらっている」と話した。

 東福岡高時代は、全国総体(インターハイ)で3連覇。23、24年の選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなど、アマチュア戦績は57勝(30RSC)1敗を誇る。駒大では、今春駒大を卒業して6月にプロテスト受験予定の長男・颯太、駒大3年の次男・鉱一とともに「中山3兄弟」として活躍。昨年度の関東大学リーグ1部では、3兄弟がいずれも全勝で階級賞(颯太=ライトウエルター級、鉱一=ライト級、聖也=フライ級)を獲得するなど、2連覇に貢献した。

 すでに大橋ジムでは、3月にプロデビューした「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)=大橋=とスパーリングを行っている。両者は高校2年時の総体決勝で対戦し、中山が判定勝ち。片岡にアマチュア唯一の黒星(57勝31RSC1敗)をつけた。また、アマチュアで公式戦49戦全勝(33RSC)を誇り6月10日の興行でプロデビューする「ザ・キング」藤木勇我(18)=大橋=にも、小学6年時に勝利している。

 大橋会長も「世界チャンピオンになることは間違いない。

片岡とのスパーリングはすごかった。見ている人がため息が出るほどだった。本当にこれからが楽しみです」と期待。中山が「3年以内には世界王者になりたい」と話すと、会長は「いや、もっと早くいくな」と太鼓判を押した。

 ◆中山 聖也(なかやま・せいや)2006年11月7日、福岡市東区生まれ。19歳。6歳から兄2人と「スタービーアマチュアボクシングスクール」でボクシングを始める。22~24年総体、23、24年選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなど、東福岡高、駒大でアマ7冠。アマチュア戦績は57勝(30RSC)1敗。身長171センチのサウスポー。4人きょうだいの三男(兄2人と妹1人)。趣味は買い物。

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