「屋根のない家」からユナイテッドへ 赤い悪魔のウインガーが明...の画像はこちら >>

ユナイテッドなどで活躍したナニ Photo/Getty Images

這い上がった男

かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元ポルトガル代表ルイス・ナニが、自身の壮絶な生い立ちを明かした。『KAFA Sports』が伝えている。



ナニは、屋根に穴の開いた家で育ち、雨が降ればゴミ捨て場から拾ってきたプラスチックを使ってしのいでいたという。父はカーボベルデ諸島への旅行後に姿を消し、9人きょうだいと母親との貧しい生活を送っていた。空腹を満たすために街へ出る日々を過ごしていたといい、華やかなキャリアの裏には過酷な少年時代があったようだ。

ナニの人生を変えたのは、耐えきれない空腹の中で兄と向かったリスボンの街だった。道行く人々に助けを求め、ようやく辿り着いたのが1軒のピザ店だったという。そこで初めて口にしたピザの味について、ナニは「本当の空腹を知る者にしか分からない」と振り返っている。

さらに、その店で働いていた女性との出会いが運命を大きく動かしたようだ。彼女がナニの才能に気付き、プロ選手と繋がりのある知人を紹介。その縁から、スポルティング・リスボンの入団テストを受ける機会を得たという。

トカゲやネズミが這い回る部屋で家族と肩を寄せ合って暮らしていた少年は、ボール一つで人生を切り開いた。その後、ナニはイングランドで数々のタイトルを獲得し、マンチェスター・ユナイテッドの一員として世界最高峰の舞台で活躍する存在へと成長した。

リスボンの片隅から始まったその物語は、どん底から這い上がった一人の少年のサクセスストーリーとして、多くの人々の胸を打っている。

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