人工繁殖された中国1級保護野生植物で希少な自生ランの彩雲兜蘭(パフィオペディラム・ワーディ)100株余りがこのほど、雲南省西部にある高黎貢山・瀘水区間西斜面の原生環境で定着に成功しました。苗木は育成から10カ月経過したもので、根がしっかりと張り、生育状況も順調です。
彩雲兜蘭はラン科パフィオペディラム属の植物で、中国雲南省とミャンマーにのみ分布しています。国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に指定されており、中国では1級保護野生植物にも指定され、高黎貢山を代表する希少種でもあります。
高黎貢山国家級自然保護区瀘水管理・保護分局は2023年、瀘水区間の西斜面で初めて野生の彩雲兜蘭を発見しました。発見当時はわずか4株しか確認されず、自己再生能力は極めて低いと判断されました。この絶滅危惧種を救うため、管理・保護分局は2023年にパフィオペディラム属の資源調査・保護プロジェクトを開始し、研究機関と連携して人工繁殖に着手しました。人工授粉や無菌発芽技術により、2年余りで500株以上の苗の繁殖に成功しました。今回はその中から100株余りを選び、初の野外定着試験を実施しました。
生息地の分断化、人為的な干渉、自然繁殖率の低さなどの要因により、彩雲兜蘭の野生個体群は極めて希少で、全国でこれまでに確認された野生個体は1000株を下回っています。その主要な資源は雲南省北西部の怒江地域に集中して分布しています。野生環境での定着は、個体群を拡大するための最も直接的な手段とされています。(提供/CGTN Japanese)











