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自由研究の「自由」がイヤだ、何やったらいいんだよ。たとえば豚汁の温度を測る「自由研究55」

2018年7月24日 09時45分 ライター情報:井上マサキ
自由研究の「自由」が嫌だった。何をやってもいいからこそ、何をやったらいいか途方に暮れてしまうのだ。時は流れ親になり、今度は子供に「自由研究って何やったらいいの?」と聞かれるようになった。自由にやれば……とアドバイスするのも無粋である。どうしよう。

その答えが『自由研究55〜研究のツボ教えますスペシャル』(Eテレ・7月22日放送)にあった。冒頭に紹介されるのは、トイレットペーパーの芯を使ったあるトリビア。芯を横に持ち、ある程度の高さから落とすと、床にバウンドして真っ直ぐ立つことがあるという。

「へー」で終わるような出来事だが、番組はさらに踏み込む。「これ、自由研究にならないだろうか?」
「自由研究55」に登場した実験を筆者が再現。トイレットペーパーの芯を横に持つ→ある程度の高さから下に落とす→床に跳ね返ったあと真っ直ぐに立つ! コツをつかむと楽しい。

「トイレットペーパーの芯」が研究に


『自由研究55』の制作は、『ピタゴラスイッチ』『0655』『2355』(全てEテレ)の企画に携わるユーフラテス。番組では自由研究に取り組むための3つの「ツボ」を紹介する。最初のツボは「条件をちょっとずつ変える」

先ほどのトイレットペーパーの芯は毎回立つわけではない。何度かやると立つことがある。じゃぁ落とす高さを変えてみたらどうなる? 手では高さが一定にならないので、トングを使った即席の「芯を落とすマシン」を作ろう。マシンの土台にかまぼこ板を挟んで高さを変えながら、各10回落としてみよう。

すると、板5枚の高さで最も多く芯が立つことがわかる。とはいえ、10回中5回。パーフェクトじゃない。じゃぁ落とすときの芯の角度を変える? それとも芯の長さを変える? グラフにまとめてみる?

「なんか芯を落としたら立ったんだけど」ぐらいのものが、「条件をちょっとずつ変える」によって立派な自由研究に変わってしまった。自由研究はその名の通り題材は自由。その題材をどう切り取るかによって「研究」に姿を変えるのだ。

豚汁が冷めにくいのはなぜだ


もうひとつ番組から紹介しよう。2つめのツボ「モデル化する」に登場する研究テーマは、豚汁と味噌汁。「なんか豚汁って味噌汁より冷めにくい気がする」という発端ではじまる。実際に水温計で測りながら30分間放置すると、豚汁のほうが冷めにくい。

ここで賢明な大人は「豚汁は油膜ができるから冷めにくいのだぞ」と結論を急いでしまいがちだが、きっちり自由研究をするならここで「モデル化」である。お湯を入れた器を2つ用意し、片方にだけ油を入れる。お湯と油のみのシンプルなモデルによる検証だ。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

「自由研究の「自由」がイヤだ、何やったらいいんだよ。たとえば豚汁の温度を測る「自由研究55」」のコメント一覧 3

  • 匿名さん 通報

    日本は自由が苦手だ、なんでも型にはまるのが好きなタイプ。

    1
  • 匿名さん 通報

    小学生のころ自由研究はなかった。中坊になって急にやらされても意味不明なので、テキトーにやったふりしてた

    0
  • 匿名さん 通報

    炎天下で野球のユニフォーム着て、水も飲まずウサギ跳びやったらどうなるか、研究してみよう。

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