
郵便ポストからクレジットカードの明細を盗み、恋人を装ってホテルの部屋に入り込む。相変わらず主人公・玲奈(北川景子)は違法行為をものともせず、事件に深入りしていく。一方、琴葉(川口春奈)は、スマ・リサーチ社に押しかけてきた姉の彩音(中村ゆり)と大激突。「謝罪してほしかっただけなの」「哲也がもっと強くでたほうがいいって言ったから」と言い訳を並べ立てる彩音にいらだち、「おねえちゃんは悪くないって?」「(謝るのは)私にじゃない! 玲奈さんにでしょう!!」と叱りつける。

彩音は「どうしちゃったの、琴葉。こんなに暴力的になって……やっぱりおかしいよ」と泣き崩れる。そんな姉の姿を琴葉は冷ややかに見つめる。彩音は子どもの頃から「ずるがしこくて都合が悪くなるとすぐ人にせいにして、自分がかわいそうなフリ」をするタイプだったというのだ。たしかに、スマ・リサーチ社の面々が見物してることに気づいた途端、“涙ながら”のボリュームを上げるあたり、お見事。三つ子の魂100まで、なんである。

本日の探偵ポエム:「だからこそ、君が必要なんじゃないか」(桐嶋颯太/DEAN FUJIOKA)
琴葉はエレベーターの中に姉を突き飛ばし、強制的に話し合いを終える。荒ぶる琴葉にそっと寄りそうのは我らが桐嶋先輩。

●琴葉は姉の狂気に気づいているのかパート2
スマ・リサーチ社を訪れる直前、彩音は夫・哲也に「一度、琴葉に謝ってほしい」と頼んでいた。哲也がとりあわないでいると「琴葉には私がいないとダメなの!」と声を荒げ、「もういい! 話がわからないやつとはもう一緒にいたくないから」とブチ切れる。一方、琴葉に対しては、さんざん言い争いをした後なのに「お姉ちゃんが守ってあげるから」と猫なで声で懐柔しようとする。一見、弱々しそうに見えて、じつは人の話をまったく聞かない猛々しさが見え隠れ。琴葉も姉のうさんくささには気づいているものの、対応はいたって幼い。「私におねえちゃんなんかいらない!」なんて子どものケンカをしている場合なのか。

そうこうしているうちに、北川景子は“半グレ”グループに拉致されてしまう。慌てて現場に向かった窪塚刑事(三浦貴大)が必死で後を追う。玲奈はどこに連れて行かれるのか。DV被害者脱走事件の真相は? 今夜10時から!
(島影真奈美)