スマスマ関やんに見守られ“ケーキを作る中居くん”の姿に泣けてきた理由＜柚月裕実のWeekly“J”＞

2021年05月23日(日)16:30

スマスマ関やんに見守られ“ケーキを作る中居くん”の姿に泣けてきた理由＜柚月裕実のWeekly“J”＞

イラスト／おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#29＜5月16日〜5月23日＞

中居正広

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。5月16日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

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今週ピックアップするのは、5月21日放送の『夜な夜なラブ子さんSP』（TBS系）。

金スマに代わって放送されたのが、毎週夜11時56分から放送の同番組。今回は2時間のスペシャル番組で、夜なラブメンバーのプロポーズ大作戦に密着。MCを務める中居正広、宮川大輔、本田翼の3人をはじめ夜なラブメンバーが全面協力。そこで中居は人生初のケーキ作りに挑戦した。

番組で9カ月に渡って見守ってきた奈良県在住の谷本さんと洸成さんカップル。洸成さんが谷本さんにプロポーズをするという報告を受けて、中居と宮川が事前に洸成さんと作戦会議を行った。打ち合わせには参加できなかったが、本田は谷本さんの衣装選び、宮川は休日返上でコース料理で振る舞う魚を釣りに海釣りへ。そして中居は人生初のケーキ作りをすることに。

宮川からケーキを作ったら？と提案されると、「俺、ビストロやってないじゃん」と『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）のビストロSMAPのコーナーを例に、「ちりりりーんってやってるだけじゃん」と自信なさげな様子。キャップを前後逆にかぶり、両腕を頭の上にのせ、「無理だよ、スイーツなんて」。

と言いつつも、サプライズ当日、ピンクのギンガムチェックのシャツに赤いエプロン、頭にはバンダナ、マスク姿で登場。「上着もねぇし恥ずかしいだろ」。

パティシエ中居がなんだか可愛らしい。

中居はかつて「ビストロSMAP」で料理監修を行っていた服部栄養専門学校・講師の関口智幸さんを助っ人として招き、ケーキ作りをサポートしてもらった。中居は「どうも、どうも関やん！お久しぶりで」と嬉しそうな表情で、腕と腕を合わせて挨拶を交わした。

「気持ちが乗っていればカッコ悪くても無様でもいいと思います」

“中居くんがケーキ作りに挑戦”という映像だが、これがなぜだか泣けてくるのだ。

ハンドミキサーで卵黄を泡立てるも、5分以上かかると聞けば「もうやった画録れたから」。「俺、人のために一肌脱ぐの大っ嫌いなの」。これには関口さんも苦笑い。しかし、意外にも!? 手際良くイチゴをカットする姿に「腕、上げましたね」「家でやってますね」と手つきをみればわかってしまう関口さん。

焼きあがったスポンジケーキをオーブンから取り出すと、キレイな焼き上がりに目を輝かせた中居。スポンジを真横にカットすると、「俺まだ緊張するんだ！」と手に汗をかくほど緊張していた様子。そして、ここから最大の難関、生クリームを全体に塗る作業へ。

ターンテーブルを絶妙な加減で回しながらパレットナイフで生クリームを塗っていく……。

「面倒くさそうにやってるの伝わってる？」とスタッフに確認する中居。スタジオの宮川は「いやいや、照れ隠しですよ」。

冒頭から発した言葉とは裏腹に、一生懸命に手を動かす姿、真剣な眼差しがたまらなかった。そこには人のために一肌脱ぐ姿がしっかりと映っていた。3時間かけて人生初めてのケーキ作り、それもフルーツいっぱいのホールケーキを完成させた。

完成したケーキを持って、中居は洸成さんと対面。こんな言葉を伝えていた。

「僕、結婚したこともないし、プロポーズもしたことないし、言えることなんてあまりないんですけど。不器用でも全然いいと思うし、想いがあれば。気持ちが乗っていればカッコ悪くても無様でもいいと思います。頑張ってください」

今回のケーキ作りはもちろん、これまでにステージや番組で様々な姿を見せてきた中居の説得力ある言葉だった。VTRで「一肌脱ぐの大っ嫌いなの」、スタジオでも「クソ面倒くさかった！」と冗談を飛ばしたり、黙々と作業して口数が少なかったりしたが、“ケーキを作る中居くん”の姿に泣けてきた理由はそういうことか。

そして今週もまた、医療従事者の方が、中居から焼き肉弁当の差し入れがあったとツイートしていた。