研究者が3月から4月にかけて長江上流の四川省宜賓市金沙江雪灘水域と江安県香炉灘水域に放流したヨウスコウチョウザメが自然繁殖に成功した。受精卵499個が採集され、現地で47匹の稚魚が孵化した。
四川省農業科学院水産研究所によると、同研究所が中国水産科学研究院長江水産研究所などと共同で実施している「ヨウスコウチョウザメ天然産卵場機能検証試験」が重要なブレークスルーを遂げた。
四川省農業科学院水産研究所の周波(ジョウ・ボー)研究員は、「ヨウスコウチョウザメは2022年に国際自然保護連合(ICUN)によって『野生絶滅』が宣言された。今回、人為的介入のない自然水域で自然産卵と孵化が確認されたことで、これら二つの水域の産卵場がヨウスコウチョウザメの自然産卵・受精・孵化という一連のプロセスを支える完全な機能を備えていることが証明され、ヨウスコウチョウザメの野生個体群の再生に向けた信頼性の高い道筋が示された」と説明した。
ヨウスコウチョウザメは「国家一級重点保護野生動物」に指定されている。2023年と2024年には人工的に造成した産卵場での野外繁殖に成功していたが、自然水域での自然繁殖は野生個体群の再生における最大のボトルネックとなっていた。
研究チームは3月に金沙江雪灘水域で100匹、江安県香炉灘水域で40匹の親魚を放流し、超音波標識遠隔計測システムを用いて放流した個体を精密に追跡した。
その結果、3月27日から4月7日にかけて金沙江雪灘水域の試験区間で採卵網により469個の完全な受精卵を採集し、その場で27匹の稚魚が孵化。また、4月7日には香炉灘水域の試験区間でも河底に設置された採卵網により受精卵30個を採集し、20匹の稚魚が孵化した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)











