タクラマカン砂漠をぐるりと囲むグリーン防砂帯全体の「接合」部分となっている新疆ウイグル自治区ホータン地区于田県万花園砂漠化防止・砂漠対策モデルエリアはかつて、深刻な流砂に悩まされていた。現在、その約333.33ヘクタールの砂漠ではバラの花が間もなく開花する時期を迎えようとしている。

また、ヒオウギ、コガネバナといった生薬となる植物もすくすく育っている。新華網が伝えた。

于田県は2024年から新たなモデルを模索し、生薬となる植物37種類の栽培を試験的に始めた。于田県林業・草原局の阿里木・麦麦提如則局長は、「テストの結果を踏まえて、今年はヒオウギを含む4種類の生薬となる植物を重点的に栽培している。1~2カ月もすれば、数十キロにわたって新たに植えたバラの花が見頃を迎え、ギョリュウやサクソールと共に立体防砂網を作り出し、さらに広い砂地を『緑色』に染めることになる」と説明する。

タクラマカン砂漠の砂漠化防止エリア、生薬となる植物がすくすく育つ―中国

于田県の奥依托格拉克郷では約66.67ヘクタールの土地でヨモギが秩序に基づいて植栽されている。同郷共産党委員会の魏自成書記によると、「水をあまり必要とせず、乾燥に強く、根系が発達するヨモギは砂あらしを食い止める護衛で、地元の人に増収と豊かな生活をもたらす植物でもある。ヨモギは多年草で、一度植えると8~10年、毎年2~3回収穫することが可能だ。加工して、灸やもぐさ、アロマオイルといった20種類以上の商品を作ることができ、市場の前途は明るい」と説明する。

タクラマカン砂漠の砂漠化防止エリア、生薬となる植物がすくすく育つ―中国

于田県は2万7900ヘクタールの砂漠に砂地でも育つ植物を植栽している。うち1万6000ヘクタールにニクジュヨウを、約2000ヘクタールにコガネバナや板藍根、ヨモギ、ハッカといった30種類以上の生薬となる植物を植栽している。

タクラマカン砂漠の砂漠化防止エリア、生薬となる植物がすくすく育つ―中国

沙雅県リサイクル経済工業パーク内の中医薬の香りが漂っているニクジュヨウ加工場では、作業員がニクジュヨウのピッキングや乾燥に勤しんでいた。

アクス鑫奕沢農業科技の張壘董事長は、「加工量年間1万トンの生薬生産ラインがすでに完了し、5月に本格的に生産が始まる予定。スライス、原液、トローチなどを生産することができ、砂漠の資源のトータルチェーン付加価値が実現する。砂を固定するだけでなく、この土地で価値を生み出さなければならない」と話す。
タクラマカン砂漠の砂漠化防止エリア、生薬となる植物がすくすく育つ―中国

新疆は近年、特用林(産物)や油料作物、生薬となる植物といった特色ある砂漠でも育つ作物の栽培業に大々的に取り組み、栽培面積は約72.23ヘクタール、総生産額は289億7500万元(約6670億円)に達し、「自然は緑が増えて美しくなり、産業は農業が栄える」という発展のアプローチがより明確になっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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