中国駐米大使の謝鋒(シエ・フォン)氏が「中国のニンニクは、まさか自分が『国家安全の脅威』に指定される日が来るとは夢にも思わなかっただろう」と発言したことが話題になっている。中国メディアの観察者網が22日に伝えた。

記事によると、謝氏は20日に開かれた第56回世界貿易センター協会グローバルビジネスフォーラムの開幕式での基調講演で「国家安全の境界を明確にし、経済・貿易および科学技術分野の協力を常識と理性のあるものに立ち返らせるべき」と訴えた。

同氏は、「国家安全を守ること自体は当然だが、それを拡大解釈したり乱用したりしてはならず、国家安全という名の箱に何でもかんでも放り込むべきではない」と主張。「中国の電気自動車(EV)はなぜ『車輪付きデータ収集装置』という汚名を着せられたのか理解できず、中国製クレーンもいわゆる『スパイ装置』がどこに取り付けられているのか未だに分からない。中国産ニンニクに至っては、自分が「国家安全の脅威」にされる日が来るとは夢にも思わなかっただろう」と述べた。

その上で、「こうした過剰な疑念は基本的な常識を欠き、グローバルなサプライチェーンの安定やイノベーションの活力を損ない、結局は誰の利益にもならない」と指摘。「根拠のない疑念や意図的な中傷を減らし、市場ルールとビジネスロジックに基づく理性を増やすことで、初めて協力の大きな潜在力を真に引き出すことができる」と訴えた。中国産ニンニクをめぐっては、対中強硬派のリック・スコット米上院議員が過去に「品質と安全性に対する深刻な公衆衛生上の懸念」を理由に、国家安全保障に与える影響について調査するよう米商務省に要求し、物議を醸した。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では「中国産ニンニクがなんと国家安全の脅威に」がトレンド入る。ネットユーザーからは「ニンニクもびっくりだ」「ニンニクを怖がるのは吸血鬼だけ」「仕方ない。ニンニクには殺菌効果があるからな」「彼らはニンニクだけでなく、日光や十字架も怖がるぞ」「そんなら米国の大豆も国家安全の脅威だ」「中国が正常すぎて他の国々の中で浮いた存在に見える」「中国のレアアースを使うことは『国家安全』に関係しないのか?」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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