中国陝西省考古研究院は4月21日、同省の西咸新区韓家村で発見された十六国時代(304~439年)の墳墓の発掘調査の結果を発表しました。

同研究院は2021年からこの墳墓の考古学的発掘を行ってきました。

この墳墓は南北85メートルに及ぶ二室構造の土坑墓で、階段が付いた斜面状の墓道を備えており、この地域では極めて珍しい十六国時代の大型墳墓です。墓内には文字資料が残されていないため被葬者の身元は特定できていませんが、墓内で3カ所の土製建築彫刻が見つかったことから、専門家はこれまでの研究を踏まえ、当時の最高レベルの墓であり、皇室関係者の墓であった可能性が高いと推測しています。

発掘調査での最大の発見は墓の前室の上部に施された土の彫刻で、その模様は木製屋根の構造を模しています。上部の中央には天井装飾を収めるための長さ2メートル、幅1.6メートルの長方形の枠が設けられ、枠の中には九つの四角い「藻井(そうせい)」が施されています。

藻井は中国の古代建築物の天井によく使われる伝統的な装飾であり、黄河から西の地域にある石窟寺院の洞窟の上部によく見られます。墓の中で藻井が発見されたのは今回が初めてで、十六国時代の多文化の融合を反映しているものとみられています。(提供/CGTN Japanese)

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