中国メディアの新京報はこのほど、今年および来年に夏の暑さが観測史上最高になる可能性があると紹介する記事を発表した。その鍵となるのは、太平洋で過去140年間で最も強くなる恐れのエルニーニョ現象が醸成されつつあることという。
スーパーエルニーニョとは極めて強いエルニーニョの通称であり、一般には海面水温の異常上昇が2℃を超えることを指す。きわめてまれであり、過去数十年の間には1980年代、97年、2015年前後にのみ発生し、いずれも世界規模の異常気象が発生した。
今年に入ってから、西太平洋の赤道付近で同時に3つの熱帯低気圧が生成された。極めてまれな状況であり、海洋上の大気システムが異常に活発であることの重要なシグナルと考えられている。一部の熱帯低気圧は赤道に近くて歴史的に強い台風がほとんど発生しなかった地域で出現した。今後は進路に当たる地域に極端な降雨をもたらす可能性がある。
世界気象機関(WMO)は3月23日に発表した「2025年地球気候状況報告」で、地球のエネルギー不均衡の程度が1960年の観測記録開始以来の最高水準に達したと指摘した。
これに先立ち、世界的な権威ある気候機関も、強いエルニーニョ現象が形成されつつあり、早ければ今年の夏に本格化する見込みと警告していた。この気象変動は今後数カ月で世界の天候パターンをかく乱し、極端な高温、洪水、干ばつなどをもたらす可能性がある。そして同時に世界の気温をさらに押し上げて2026年または27年は、24年の記録を更新して「歴史上最も暑い年」になる可能性がある。
中国科学院大気物理研究所の魏科研究員は、「現在の観測データから判断して、強いエルニーニョ現象が発生するだろう。WMOもその可能性が極めて高いとみている」と説明した。











