2026年の「世界アースデー(地球の日)」に当たる4月22日に、太陽系のごく初期に形成された「生きた化石」ともいえる広東省で発見された茂名隕石に関する研究成果が正式に発表された。新華社が伝えた。
25年5月28日に広東省茂名市に落下した隕石は、L6型普通コンドライト隕石であることが確認され、内部のリン酸塩鉱物の年代は44億8000万年前と判明したことが22日、中国自然資源部中国地質調査局への取材で分かった。この隕石は地下3メートルに埋まっており、総重量は423キログラム、最大の単体重量は251キログラムだった。発掘後、国際的に「Maoming(茂名)隕石」と命名された。
中国地質科学院地質研究所惑星科学研究センターの車暁超(チャー・シャオチャオ)副研究員は、「L6型の『L』は低鉄を、『6』は岩石の「熱変成度」を意味する。これは、熱変成を受けたものの、特に強い後期衝突による改変を受けておらず、母天体内部の初期進化情報を比較的完全に保持していることを示している」と説明した。
研究者は、中国が独自開発したイオンプローブを用いて隕石鉱物のウラン・鉛同位体年代測定を実施し、その中の塩素燐灰石の形成時期がおよそ44億8000万年前であることを突き止めた。隕石の母天体である小惑星が初期に加熱・冷却され、ウランと鉛が「封じ込められ」、「固定」された年代を示している。
茂名隕石は風化の程度が非常に低く、高温で溶融した痕跡もなく、まるで宇宙の保存容器から取り出したばかりの試料のように、太陽系形成初期の原始的な成分を保持している。太陽星雲の凝縮や小惑星の形成・進化を研究する上での「生きた化石」だ。
中国地質科学院地質研究所の楊志明(ヤン・ジーミン)所長は、「地球進化を比較するための並行的な参照系として、小惑星は原始星雲物質の凝集情報を封じ込めており、月は地球上ではプレート運動や風化作用によってすでに失われた初期の記録を保存している。一方で、火星は『温暖湿潤』から『乾燥寒冷』への進化過程を比較対象として提供している。地球の初期は太陽系の原始的な小天体が大量に集積して形成されたため、隕石の研究は『地球の最初の姿』を探ることにほかならない」と述べた。
楊氏はさらに、「比較と対照を通じて、現在の気候変動や生態系の劣化という課題をよりよく見つめ直すことができる。これはまるで鏡のように、地球の安定が決して当然のものではないことを映し出し、人類に対して地球の居住可能性をよりよく守る必要性を訴えかけるものだ」と語った。((提供/人民網日本語版・編集/YF)











