23日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.87ポイント(1.12%)安の25870.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.04ポイント(0.99%)安の8714.74ポイントと続落した。売買代金は1426億4170万香港ドルに拡大している(22日前場は1229億4200万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。ホルムズ海峡封鎖を背景とした原油相場の高止まりや、中国企業の業績動向が気がかり材料だ。ホルムズ海峡の支配権を巡り、米国とイランは双方で海峡を封鎖。昨夜のNY商品取引所では、WTI原油先物が3.7%高の92.96米ドル/バレルと上昇している。
 ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感や、米ハイテク株高が支えだ。人工知能(AI)産業の拡大が期待される中、昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が16連騰し、連日で史上最高値を切り上げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が5.8%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.5%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、エアラインやツアー会社など旅行関連が安い。中国東方航空(670/HK)が7.5%、中国国際航空(753/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって4.0%、同程旅行HD(780/HK)が2.3%、携程集団(9961/HK)が2.1%ずつ下落した。燃油高騰の影響が危惧されている。繁忙期のメーデー連休(5月1~5日)が近づいているにもかかわらず、中国の航各社は燃油価格高騰を踏まえ、多数のフライトをキャンセルしていると伝わった。

 自動車セクターも急落。吉利汽車のほか、嵐図汽車科技(7489/HK)が7.2%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.3%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.0%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%安で引けた。販売不振が懸念されている。業界団体の週間データによると、4月第3週(13~19日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比33%減の3万5742台に縮小した。
 半面、石油セクターは高い。百勤油田服務(2178/HK)が11.1%、中海油田服務(2883/HK)が6.1%、中油燃気集団(603/HK)が4.1%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.8%、中国石油天然気(857/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 半導体セクターの一角も物色される。ASMPT(522/HK)が3.1%高、晶門半導体(2878/HK)が2.9%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.7%高、瀾起科技(6809/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMPTについては、1~3月期決算の利益3倍が引き続き材料視されている。
 本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%安の4073.71ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。
素材、医薬、自動車、インフラ関連、保険・証券、不動産なども売られた。半面、エネルギーは高い。銀行、食品飲料も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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