2026年5月5日、華字メディアの星島環球は米紙ニューヨーク・ポストの報道を引用して、南極クルーズ船「ホンディウス号」で致死率の高いアンデスウイルスが発生し、人への感染懸念から緊迫した状況にあると報じた。
記事は、乗客乗員合わせて147人の南極クルーズ船「ホンディウス号」において、一般に致死率が40%に達するといわれるハンタウイルスの亜種「アンデスウイルス」の集団感染が発生し、すでに3人が死亡、少なくとも7人が感染していると紹介した。
そして、アンデスウイルスについてネズミの排泄物が一般的な感染経路であるという指摘に対し、世界保健機関(WHO)が船内にネズミは存在しないと断言したことから、島での野生動物接触という可能性と同時に、ヒトからヒトへ感染している可能性も高まったと指摘。WHOの流行病・パンデミック防範・予防部門主任であるマリア・ファン・ケルコーフェ博士が船内での密接接触による感染の可能性を認めており、感染源が乗船前の場所である可能性も含め、事態がより重大な局面へ移行したとの認識を示したことを紹介した。
また、アルゼンチンで流行するアンデスウイルスがヒト伝いに感染する性質を持っていると紹介した上で、80の客室を備える閉鎖された船内環境がウイルス拡散において最悪の条件となっている点に言及。数週間に及ぶ潜伏期間を経て、逃げ場のない船に閉じ込められた約150人の間で感染が連鎖する恐れがあると伝えた。
記事は、3月20日にアルゼンチンのウシュアイアを出発した同船が、西アフリカの島国カーボベルデで入港を拒否され、現在は1600キロ離れたスペイン領カナリア諸島へ向かい乗客の検疫を実施する計画を検討していることを紹介。潜在的な感染源の特定と、手洗いやマスク着用といった厳格な予防策を講じることの重要性を指摘した。
なお、同船には日本人1人が乗船していることが、日本のメディアによって報じられている。(編集・翻訳/川尻)











