中国新疆ウイグル自治区の喀什市を出発し、キルギス第二の都市オシュへ向かう新たな航空路線が4月末、正式に就航した。中国メディアはこれにより、中国西北部と中央アジアを結ぶ空のつながりがさらに緊密になり、自治区からほぼ3時間以内で中央アジア全域に到着が可能になった、と伝えた。
中国西北の辺境に位置し、中央アジアに面している自治区はユーラシア大陸の地理的中心地に当たる。自治区は8カ国と国境を接し、19の開放口岸(出入国検査場)、3カ所の常設国際航空口岸、28の民用輸送空港を有しており、その数は中国の各省・自治区・直轄市の中で最多だ。
中国網によると、自治区の烏魯木斉(ウルムチ)天山国際空港は4月時点で、30以上の国際旅客路線を開設し、20カ国近くの30の海外都市に就航している。そのうち中央アジアの就航都市は11で、中国国内で最も多い。
そして烏魯木斉は中央アジア行きの便数が中国で最も多く、最も密集している都市だ。自治区の「空のシルクロード」は全面的に広がりつつある。空路が次々と拡充されるにつれ、中国と中央アジアの貿易も加速している。
中国商務部のデータによると、2025年の中国~中央アジア間の物品貿易額は1063億ドル(約17兆円)に達し、前年比12%増で史上初の1000億ドル突破となり、中国は初めて中央アジア各国にとって最大の貿易相手国となった。
中央アジア接続の最前線である自治区は貿易額が25年に初めて5000億元(約10兆5000億円)を突破。うち中央アジア5カ国との貿易額は2766億9000万元で、3年連続で2700億元以上の規模を維持している。
輸出入貨物の「当日到着」が常態化。自治区の特産品の中央アジアへの輸出では深夜に積み込み、午前中には通関が完了する。
また、中国と中央アジア諸国との間で相互ビザ免除政策が実施され、人々のライフスタイルを変えつつある。烏魯木斉からパスポートを持って中央アジア諸国へ出発し、当日中に帰ってくることも可能だ。
休暇に中央アジアへ短期旅行に出掛ける人も増加。自治区と中央アジア諸国の旅客輸送量は25年に450万人を突破した。中央アジアから中国へ入国する観光客も急増しており、全体の予約数は前年同期比で106%増となった。
国境の旅客数も過去最高を記録している。25年に検査を受け霍爾果斯市を通過した出入境旅客は163万8000人で、前年比23.2%増となった。多くの旅行者の計画の中ではアルマトイ(カザフスタン)、タシケント(ウズベキスタン)、ドゥシャンベ(タジキスタン)、ビシュケク(キルギス)は「週末でも行ける」旅行先になりつつある。(編集/日向)











