2026年5月10日、中国メディアの第一財経は、バイオ医薬品に続き、中国の医療機器産業に爆発的な成長期が到来する可能性について報じた。
記事は、中国の医療機器産業において近年、革新的な成果が相次いでいるものの、その市場規模は依然として世界市場の約10%にとどまっていると紹介。
そして、中国の医療機器メーカーGenesis MedTech(ジェネシス・メドテック)の王欣(ワン・シン)董事長が、医療機器イノベーションの中核を担うのはエンジニアであり、中国には医学に精通したエンジニアの育成が不可欠であると述べ、技術革新推進に向けた専門人材の育成にまだ一定の時間が必要であるという見解を示したことを紹介している。
その上で、同社が江蘇省無錫市の投資会社などと共同で約10億元(約230億円)の産業育成基金を設立し、心血管インターベンション機器や外科用機器への重点投資を開始したことに言及。この基金を通じて医学エンジニアを惹きつけ、医療機器の実用化に向けたイノベーション・エコシステムの構築を目指しているとその狙いを報じた。
記事は、資本市場の変動や国内の集中調達政策を背景に、多くの中国企業が「何でもやる」戦略から、自社開発製品や強みのある分野へのリソース集中へと舵を切っていると紹介。同社も医療用ステープラーなどの外科手術用製品の自社開発とターゲットを絞った買収という戦略を明確に打ち出し、海外進出を進めていると伝えた。
また、同社がハイエンドな外科手術製品については欧米市場への進出を、中低位の製品については東南アジアや南米市場への輸出を推進しており、自社販売網の構築や海外大手との提携を通じてグローバル展開を加速させているとも説明。適切な利益を研究開発イノベーションに再投資し、合理的な価格で優れた機器を販売することが重要であるという同社の認識を紹介している。
記事は、スマート製造や人型ロボット技術の発展が医療機器のサプライチェーンをさらに押し上げ、将来的に中国ブランドが世界の多国籍メーカーとの差を縮めていくと展望。海外の大手企業と中国国内企業の間には依然として大きな協力の余地があり、近い将来に戦略的な提携や取引が実現する可能性が高いとした。(編集・翻訳/川尻)











