オーストラリアのニューサウスウェールズ大学は5月11日、同校の研究者が参加した国際研究チームが、南極の体系的な転換は地球温暖化を加速させる可能性があると発表したことを明らかにしました。これは南極の海氷が数十年来、地球温暖化に一定の抵抗力を持ち、気候変動の進行を抑制する役割を果たしてきましたが、海洋と大気の一連の変化により、2015年以降急激に減少した変化に着目したものです。
研究によると、北極海の海氷は、長年にわたる地球温暖化に伴い減少を続ける一方で、南極海氷は安定を保ち、海氷面積は21世紀初頭10年の後半に一時的に拡大していたとのことです。しかし、南極海氷は2015年以降急激に減少し、2023年には過去最低を記録しました。研究チームは、さまざまな気候プロセスが相互に作用した結果、南大洋が新たな状態に移行し、南極海氷の急激な減少を引き起こしたことを発見しました。
研究者によると、この変化が一時的な現象なのか、新たな常態の始まりなのかはまだ確定できないとのことです。南極海氷に関する研究論文の筆頭著者である英サウサンプトン大学研究員で豪ニューサウスウェールズ大学のアディティア・ナラヤナン客員研究員は、「南極は今、地球温暖化の『緩衝材』から『増幅器』へと変化している可能性がある」と述べています。
研究論文は米国の科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載されました。(提供/CGTN Japanese)











