第18回北京市スポーツ大会のダンススポーツコンペティションのインターミッションで、審判員らが即興で披露したラテンダンスの動画がネットで大きな話題を集めている。ピシッとしたスーツ姿の審判員は軽く打ち合わせをしただけで、往年のヒット曲に合わせてダンスを披露。

リハーサルを行ったわけでもないのに、プロフェッショナルなポーズと動きで息の合ったダンスを披露した。

審判員らが踊る動画が人気を集めた直接的な原因は、そのイメージとのギャップが非常に大きかったからだろう。多くの人にとって、審判員とは権威があり、厳格で、近寄りがたいというイメージがある。しかしこの動画では、審判員がそんな厳格なイメージをかなぐり捨て、難易度の高いダンスの技をまるで広場ダンスの基本ステップのような軽やかさで踊り、しかもスーツ姿で踊るラテンダンスに、往年のヒット曲を合わせたことで、強烈なギャップを生み、人々の心をわしづかみにした。「審判員はとても真面目に踊っているのに、なぜが大笑いしてしまった」というあるネットユーザーのコメントがそれを如実に表している。

また、この「軽やかに難事をこなす」余裕のある姿は、今の社会で生きる人々の感情的ニーズともマッチしている。リズムの速い生活において、人々はメリハリがあり、ゆったり、のびのびとしている状態に憧れている。プロフェッショナルだからといって、常に緊張の糸を切らしてはいけないわけではなく、シリアスだからといって、しゃくし定規になる必要もない。そして、きっちりとしたイメージを保ちながらも、のびのびさや生き生きさを失わないようにすることもできるものだ。

ラテンダンスを披露する審判員の動画が話題を集めていることは、プロフェッショナルなものは象牙の塔や劇場、試合会場だけで価値を発揮するわけではなく、人々の生活に溶け込み、多くの人が楽しみ、より大きな価値を発揮できることを教えてくれている。アートというのは本当の意味で人々の生活に溶け込まなければ価値を恒久的に発揮することはできない。より多くののびのびとしていながら、生き生きとしたプロフェッショナルなパフォーマンスが一般の人々の生活に溶け込むことを期待したい。

(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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