週明け11日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比13.13ポイント(0.05%)高の26406.84ポイントと小反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は4.87ポイント(0.05%)安の8884.20ポイントと小幅に続落した。売買代金は2884億9140万香港ドル(約5兆7900億円)となっている(8日は2797億5450万香港ドル)。

 中国の景気期待が相場を支える流れ。9日に公表された4月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同月比14.1%増(予想は20.0%増)、輸入が25.3%増(予想は20.0%増)と好調な内容だった。また、寄り付き直後に公表された4月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそれぞれ予想以上に加速している。
 ただ、上値は限定的。米イランの和平交渉が暗礁に乗り上げている。トランプ米大統領は10日、戦争終結に向けた米側提案に対するイランの回答について、「全く受け入れられない」と自身のSNSに投稿した。日本時間11日のWTI原油先物は続伸し、一時100米ドル/バレルを突破している(8日は前日比0.6%高の95.42米ドルで取引終了)。また、今週は主要なテック企業の決算発表や、14~15日に米中首脳会談が開催されるため、買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が8.4%高、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が6.9%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖のほか、遠洋集団HD(3377/HK)が11.4%、広州富力地産(2777/HK)が8.0%、合景泰富地産HD(1813/HK)が7.0%、華潤置地(1109/HK)が4.5%ずつ上昇した。
 半導体セクターも急伸。
蘇州納芯微電子(2676/HK)が15.5%高、瀾起科技(6809/HK)が11.4%高、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が10.4%高、兆易創新科技集団(3986/HK)が8.0%高と値を上げた。米半導体株高が追い風。8日の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%高と急反発し、史上最高値を塗り替えた。
 半面、エアラインや海上輸送など運輸関連は安い。中国東方航空(670/HK)が4.1%、中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国南方航空(1055/HK)が2.9%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が8.8%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%ずつ下落した。
 産金セクターも急落。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が9.7%安、霊宝黄金(3330/HK)が8.7%安、招金鉱業(1818/HK)と山東黄金鉱業(1787/HK)がそろって4.1%安で取引を終えた。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.08%高の4225.02ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、医薬、公益、インフラ関連、素材なども買われた。半面、運輸は安い。
銀行、消費関連、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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