中国北東部にある大興安嶺の密林では初夏が近づき、年に一度のトナカイの出産シーズンを迎えています。

内蒙古自治区フルンボイル根河市オルグヤ・エベンキ民族郷に住む使鹿エベンキ族は、エベンキ族の中でもトナカイを遊牧することから名付けられた分派で、「中国最後の狩猟部族」と呼ばれています。

使鹿エベンキ族は代々、大興安嶺の密林で生活し、狩猟とトナカイの飼育で生計を立てており、中国国内で今でも唯一トナカイを飼育し、「トナカイ文化」を保存してきた民族です。

現在はトナカイの出産ピークを迎えており、1990年代生まれの使鹿エベンキ族の女性、阿尤莎(アユーシャ)さんは伝統的な管理・保護の経験を継続すると同時に、科学的な防疫方法も取り入れ、トナカイ個体群の安定した繁殖を全力でサポートしています。「私はワクチンによる防疫を繁殖の全過程に貫き、トナカイの伝染病の発生を効果的に回避し、幼獣の生存率を高めた」と話しました。

アユーシャさんのトナカイ遊牧ステーションでは、これまですでに7頭が誕生し、新生トナカイの生存率は100%に達しています。

「今、私たちの生活条件は以前よりもはるかに良くなっている。テントやキャンピングカーで暮らすことができる。政府は私たちに発電用のソーラーパネルも支給してくれた」とアユーシャさんは語りました。

使鹿エベンキ族出身の覚楽(ジュエラ)さんは、子供の頃からトナカイと一緒に暮らしており、山里の変化を目撃してきました。ジュエラさんによると、現地ではここ数年、トナカイの繁殖、疫病の予防と管理、科学的な繁殖・飼育を引き続き推進し、トナカイ遊牧地の飼育条件を適正化しているとのことです。

オルグヤ・エベンキ民族郷人民政府の袁静思副郷長によると、関連部門はすでに各トナカイ遊牧ステーションに物資を配布し、トナカイ母子の栄養を保障しているとのことです。「今年は300頭余りのトナカイが生まれ、総数は約1800頭に達する見込みだ」と紹介しました。(提供/CGTN Japanese)

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