2026年5月18日、国営の中国中央テレビ(CCTV)は、中国各地の農村でごみの不法投棄や野外焼却が常態化し、多額の予算で建設された処理施設が放置されている実態を報じた。
記事は、中国各地の農村でなおも存在する深刻なごみ問題として甘粛省、遼寧省、内モンゴル自治区の事例を紹介。甘粛省慶陽市正寧県では農村の居住環境整備に2700万元(約6億2000万円)以上を投じ、ごみ中継所20カ所の新設や専用車両、圧縮設備の整備を行ったにもかかわらず、中継所は一度も稼働しないまま放置されていると伝えた。
また、村の幹部の話として、建設したものの車両の維持費、燃料費、保険料などの予算が確保できず、管理や運用ができないのが実情だと指摘。地元当局の担当者も現状を把握しているが、有効な改善策や解決策はないと回答したとしている。
次に、遼寧省営口市の多数の村で生活ごみや産業ごみが道路や河川を長期間占拠し、異臭や有害廃棄物の散乱、野外焼却による火災リスクが住民の居住空間を脅かしていることに言及。同市陳屯鎮では農地や果樹園に隣接するごみ集積場への搬入に反発した住民がごみ運搬車を実力で阻止し、行き場を失った車両が河川へ違法投棄を行う事態が発生したことを紹介した。
そして、鎮長がごみの多さを指摘しつつ、対策を講じるための財政不足を口にしたこと、清掃部門の担当者が運搬能力不足によるごみの大量滞留を認めたことも指摘。地方政府の能力、ごみ排出量の制御、行政と住民との意思疎通いずれにおいても問題を抱えていることを浮き彫りにした。
記事はさらに、内モンゴル自治区ではバヤンヌール市でごみ処理作業員が正規の処理場へ運ばず、人里離れた道にごみを野外投棄したり簡易的に埋め立てたりしている状況が発生し、赤峰市の農地保護区内にある天然の谷では町全体や周辺地域の生活ごみ100トン以上が長年にわたって違法に埋め立てられていると紹介。特に、赤峰市の市街地では囲いの裏側に隠された大型の野外ごみ集積場に医療廃棄物や動物の死骸が浸透防止対策のないまま放置されていると報じた。(編集・翻訳/川尻)
— 中国動画 (@RC00547555) May 18, 2026











