内モンゴル自治区アルシャー盟エジン旗東風鎮にある宇宙育種実験拠点に足を踏み入れると、土を破って生長した数株のニクジュヨウ(肉蓯蓉)が丸みを帯びた豊かな花序をつけ、広大な砂漠の中で力強く直立していた。まだ栄養生長期(株を大きくする段階)にある従来の対照群の株とは明らかなコントラストを成している。
東風鎮でこのほど、中国初の再利用可能な回収式技術試験衛星「実践19号」に搭載された砂漠ニクジュヨウの「宇宙の種」が重要なブレークスルーを迎え、最初の実験株が開花に成功した。この「宇宙の種」の栄養生長期はわずか338日間で、生育期間は従来の種に比べて半分近くに短縮された。これは現地の砂漠産業における遺伝資源イノベーションが重要な段階的成果を収めたことを示している。
エジン旗林業・草原局の袁嘉磊(ユエン・ジアレイ)副局長は「2025年春に接種を始めて以来、技術者が全過程を追跡してきた。その成果は一目瞭然だ。対照群がまだ緩やかな栄養生長期にあるのに対し、宇宙育種群のサンプルはすでに一部の株が1年早く開花している」と述べた。
同プロジェクトの技術責任者で、中国医学科学院薬用植物研究所研究員の徐栄(シュー・ロン)氏は、「生長期は作物の経済的価値を測る核心的な指標だ。宇宙育種は宇宙の特殊な環境を利用して生物の変異を加速させる。今回の実験で生長期の著しい短縮を実現し、優れた遺伝資源のスクリーニングに成功したことは、今後の品種選定や鑑定および地域での普及の後押しとなる」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











