中国税関総署はこのほど、新たに改訂された『中華人民共和国税関輸出入化粧品検査検疫監督管理弁法』を発表しました。今年12月の施行を予定しています。

化粧品の輸出入は中国の貿易における重要な分野です。2025年の全国の化粧品輸出入総額は前年比2.7%増の1716億1000万元(約4兆102億円)に達しました。うち輸入は1156億9000万元(約2兆7000億円)、輸出は559億2000万元(約1兆3000億円)でした。

輸入面では、新規定に基づき、5月から上海市で輸入化粧品の電子タグのテスト運用が開始されています。上海は中国の化粧品輸出入における重要な拠点であり、特に輸入量は長年全国1位を維持しています。2025年は全国の輸入額の35%を占めました。

電子タグとは、化粧品の中国語表示内容を電子的に保存し、情報システムを通じて対応するQRコードを生成するデジタル表示を指します。これまで消費者は、文字が密集した非常に小さな紙のラベルを読むしかありませんでしたが、今後はスマートフォンでQRコードをスキャンして詳細を読み取れるようになります。この取り組みは、中国税関と医薬品監督管理部門のデータ共有や業務連携を基盤とし、システムのスマート照合などを通じて、化粧品規制のスマート化への高度化を推進するものです。

輸出面では、一部の内容が昨年から浙江省義烏市などでテスト運用されています。義烏は中国で最も有名な日用雑貨の生産・輸出都市であり、化粧品メーカーの数は浙江省の約3分の1を占め、輸出比率は80%以上に達します。

「国潮美粧(中国風トレンドコスメ)」の海外展開をさらに後押しするため、改訂された弁法では、輸出化粧品メーカーに対する届出管理の要件を撤廃し、検査場所の設置を最適化しました。

また、輸出メーカーに品質管理システムの構築と継続的かつ有効な運用の保証を義務付けるとともに、遠隔での現地検査や市場調達地での申告検査などの新たなモデルを試行しています。

新規定には6カ月以上の移行期間が設けられており、国内外の企業が新政策に適応するための十分な時間を確保しています。安全性の確保と市場の規範化を強化すると同時に、業界関係者の効率化を促し、消費者により大きな安心と利便性をもたらします。(提供/CGTN Japanese)

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