タイの英語日刊紙「バンコク・ポスト」のウェブサイトがこのほど伝えたところによると、タイと中国の間の観光関係は長年、一方通行でした。多くの中国人観光客がタイを訪れ、タイは中国人観光客のためにインフラ整備や宣伝マーケティングを進め、ホテルや観光産業全体のエコシステムを構築してきました。

一方、旅行プラットフォームTrip.com(トリップドットコム)の2025年のデータによると、2024年3月に中国が一連の国に対してビザ免除政策を実施したのに伴い、中国・タイ間の観光客の流れに変化が生じ、現在では、中国がタイ人観光客に最も人気のある海外旅行渡航先になっています。

ビザ免除のほか、両国間の航空路線の増加や競争力のある旅行パッケージ価格も追い風になっています。モバイル決済や言語翻訳アプリが旅行を容易にすることで、タイからの個人旅行客は中国を訪れる際に以前ほどの障壁を感じなくなっています。

バンコク・ポストの記事によると、中国南西部の重慶は検索量が最も多い目的地で、そのウェブページの閲覧量は前年同期比395%増、予約量は前年同期比828%増にもなっています。重慶はタイ料理にも通じる辛味の効いた食文化で知られるほか、起伏に富んだ山岳都市の地形やネオンが交錯する都市景観が「映える」として、SNSで爆発的に拡散されやすい点も人気の理由とされています。

記事は、旅行先を選ぶ理由の一つとして「その土地の食文化が自国の味覚に近いこと」が挙げられると指摘し、タイ人旅行客は今や中国を「遠くから眺める歴史の国」ではなく、文化的に近い隣国であり、食文化こそが最大の魅力と捉えるようになっているとしています。

記事ではまた、中国旅行をめぐるSNS環境も、タイ人ユーザー向けに発展してきたとして、中国のSNS「小紅書(RED)」には大規模なタイ語コミュニティーが形成され、旅行プラン、飲食店の紹介、交通ガイドなどが活発に共有されていることに触れています。

タイ・エアアジア(Thai AirAsia)の最高経営責任者は、「タイ人の中国に対する受容度が高まっており、旅行を通じて異なるライフスタイルを体験したいという意欲が強まっている。そのため、彼らの興味はもはや伝統的な人気大都市に限らず、5年前にはほとんどのタイ人が聞いたこともなかったような都市にも広がっている」と語りました。(提供/CGTN Japanese)

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