2026年6月5日、韓国メディア・ニュース1は、3日に行われた地方統一選挙で「投票用紙不足」問題が発生したソウル市松坡区の蚕室7洞第2投票所前で投票箱の搬出を阻止していた市民に対し、警察が自主解散を命じたと報じた。

第9回全国同時地方選挙および国会議員補欠選挙の投票では、ソウルの松坡区などの一部投票所で投票用紙が不足し、投票が一時的に中止される事態が発生した。

それに伴い、有権者の待機や投票の遅延、投票箱の輸送遅延などが続き、論争が拡大した。

選挙管理委員会が把握している投票用紙不足が発生した投票所は、ソウル市内松坡区12カ所、江南区1カ所など、全国で計16カ所に上った。選挙管理委員長は国民への謝罪とともに、投票用紙の不足の発生経緯、選挙管理委員会のフォローアップ、今後の再発防止策などについて報告を行う見込みだ。

記事によると、ソウル市内で投票用紙不足が発生した投票所の一つであるソウル市松坡区の蚕室7洞第2投票所前では不正選挙を訴えるデモが行われていた。ソウル松坡警察署は5日朝、投票所に集まった市民らに自主解散を呼び掛け、「投票箱の護送と秩序維持のため協力してほしい」として、投票箱の通行を妨害したり、選挙関連設備を破損したりした場合は法的処罰の対象になると警告した。

現場では約2000票分が入った投票箱2箱の搬出が予定されていたが、デモ参加者らは「不正選挙」「開票中止」「選挙無効」「選挙管理委員会解体」などを訴え、搬出に反対していた。参加者は警察の解散要請後も韓国国歌を斉唱するなどして抗議を続けたという。

この投票所では投票用紙不足の影響で投票終了時刻が当初の午後6時から午後10時に4時間延長された。ソウル市選挙管理委員会は当初、投票終了後に投票箱を開票所へ移送する予定だったが、現場に集まった市民らの抗議を受けて搬送を見合わせた。

開票が遅れている影響で、一部選挙の当選確定も遅れている。報道では、ソウル市長選は現職の呉世勲(オ・セフン)候補が首位を維持しており、事実上当選が確実な状況だと伝えられている。

これについて、韓国のネットユーザーからは「投票用紙不足なんて聞いたことがない」「こんな事態を招いた選挙管理委員会はきちんと糾弾されるべきだ」「なんでこんなことが起きたのか、徹底的に調べてほしい」「これのせいで投票できなかった人もいると思うと腹立たしい」「投票用紙が不足した投票所のほとんどが松坡区。

不信感で抗議されても仕方がない」などの声が上がった。

一方で、「投票用紙が不足していたのは問題だが、搬出を妨害するのには何の意味があるんだ?」「選挙結果が気に入らないから騒いでいるだけではないか」「警察もこうするしかないだろう」「デモに集まっているのは松坡区の人なの?」「投票用紙が不足が発生した地域での再選挙希望は分からないこともないが、全国で再選挙を要求しているのはなんなんだ」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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