21日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比313.76ポイント(1.71%)安の18021.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が126.18ポイント(1.92%)安の6429.92ポイントと続落した。売買代金は550億5010万香港ドルとなっている(20日の前場は552億5230万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国と西側諸国の関係悪化や、人民元安の進行がマイナス材料だ。中国人民銀行(中央銀行)は21日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日続けて元安方向に設定している。中国消費の鈍化も不安視された。市場調査会社の星図数据(SYNTUN)によると、先ごろ終了したインターネット通販セール「618」では、各チャネルの流通総額(GMV)が前年同期比で7%減少。星図数据が統計を開始した2016年以降で初めて縮小したという。
(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安(構成82のうち下落81)。個別では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.0%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)とコンテナ海運大手の東方海外(316/HK)がそろって4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、香港の不動産が安い。恒隆地産(101/HK)と新世界発展(17/HK)がそろって3.3%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.4%、恒基兆業地産(12/HK)が2.1%ずつ下落した。
 スポーツ用品や食品飲料、小売など消費セクターもさえない。李寧(2331/HK)が3.0%安、安踏体育用品(2020/HK)が2.3%安、統一企業中国HD(220/HK)が4.4%安、中国旺旺HD(151/HK)が1.9%安、高キン零售(6808/HK)が2.1%安で引けた。

 中国ネット株も売られる。上記した美団のほか、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.9%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が2.2%安、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%安の2993.57ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。食品・酒造株、エネルギー株、素材株、銀行株、インフラ関連株、公益株なども売られた。
半面、不動産株は高い。医薬株、自動車株、証券株も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)