中華人民共和国では1970年代末まで、儒教は「過去の遺物。社会の害毒」として強く排斥された。しかし2000年ごろからは「偉大なる文化」として、評価されるようになった。ナショナリズムの台頭との指摘もあるが、一方で、孔子や朱子などのゆかりの地では、セレモニーや関連施設により観光客を誘致しようとの思惑も強い。
朱子(1130年10月18日-1200年4月23日)は現在の福建省の出身。儒教理論の深化と体系化に貢献したとされる。身分制度の尊重や君子権を強調し、中国だけでなく、李氏朝鮮も朱子学を統治原理として絶対視した。日本でも徳川幕府の統治理念となった。
朱子学には、北方民族が樹立した「金」やその後のモンゴルによる宋への圧迫という、社会背景が影響しているとされる。現実よりも「正当性」を重視する「大義名分」や「王者と覇者」の考え方だ。
朱子学を主流とする儒教は、中国や朝鮮の統治制度を体系化する一方で、「空想的理想」を重視する行動規範を社会全体に根づかせたため、発想の硬直化を招いたとの見方がある。
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