1発目は地面に落ちた。周囲が激しく震動した。近くに停車していた乗用車のタイヤが一瞬、浮いたほどという。2発目は電動自転車を直撃して破壊した。
落下したガスボンベは爆発を免れたが、近くには火を扱う屋台が並ぶ。中国では爆発事故などが多発している。安全意識と責任感の欠落との指摘があるが、人々の事後の反応は迅速だ。一斉に逃げ出した。
警察が捜査を始めた。ガスボンベが高層マンションから投げ落とされたのは、明らかだった。しばらくして、「私がやりました」と男が出頭してきた。事情を聞き、警察は男がガスボンベを投げ落としたと断定した。
男は、串焼き屋台の業者の1人だった。その日、他の業者と出店場所を巡り言い争いになった。腹立ちが収まらないうちにビールを飲んだ。なお腹が立ってきた。「見てろ!」と思い、商売物のガスボンベ2つを持って、背後の28階建てマンションの屋上にのぼった。
屋上から下を見た。けんか相手の屋台が繁盛している。
ボンベの落下場所は、けんか相手の屋台から多少離れていた。警察が男にその点を問いただすと、「驚かせようと思っていただけで、当てようとは考えませんでした」と述べたという。
同事件が発生したのは3月27日だった。四川省メディアの成都商報が10月になって報じた。現在は裁判が進行中で、検察関係者が事情を明らかにしたという。
検察関係者は、男は不特定多数の人の生命と財産に危害をもたらしたとして、公共安全罪に問われているという。一般的には懲役3-10年が言い渡されるが、公共に「重大な損失をもたらした」場合には、無期懲役や死刑が適用される場合もあるという。
検察関係者は、高層ビルから誤って物を落として他人を負傷させるなどした場合には、犯罪とはならないが、民事上の損害賠償請求の対象になるとして、注意を呼びかけた。
同落下で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)SUNG KUK KIM/123RF.COM)
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