
中国メディア・人民網は21日、中国人観光客に人気のあった銀座の街で閉店や退去の波が押し寄せており、厳しい状況を迎えているとする記事を掲載した。
記事は、今月発表された最新の統計で、今年9月末現在の銀座の空室率が2.6%に達し、6月末より0.9ポイント上昇したと紹介。実際にメインストリートである中央通りを歩いてみると、一等地に構えていた店舗がすでに閉店しており、入り口には「17年間ありがとうございました」と書かれた張り紙が掲示されていたと伝えた。
また、ある飲食店ではビルのオーナーに家賃の値下げ交渉を行ったものの結局折り合いがつかず、閉店、撤退を余儀なくされたとし、今年に入って銀座では同様のケースが多く見られるようになったとしている。
その上で、新型コロナウイルスの影響により、銀座では著名ブランドの撤退、老舗ショップの閉店、ランドマークビルの持ち主交代、デパートの業績大幅減といった状況が起きており、これまで華やか、賑やかであり続けた銀座にもの寂しさが漂うようになったと伝えた。