中国には高層ビルが多く、300メートルを超える「超高層建築物」も各都市で相次いで建設されている。より高いビルを目指して、600メートル、700メートル、さらには800メートル超えの建設計画まで出てくる始末で、とうとう2020年には超高層ビルを厳しく制限するため、今後500メートル以上の建築物の建設は許可しないという通知が出たほどだ。


 中国ほど「高さのある建築物」に憧れる国も珍しいと言えるだろう。中国人にとって、建築物の高さは富の象徴なのかもしれない。中国メディアの捜狐は22日、「資金も技術もあるのに、なぜ日本の一番高いビルは300メートルしかないのか」と題する記事を掲載した。

 日本一高いビルは「あべのハルカス」だが、地上300メートルという高さは上海タワーの632メートルと比べると「半分にも満たない」と指摘している。日本人が超高層ビルの建設に熱中しない理由として、中国人が真っ先に思い浮かぶのは「地震などの災害の多さ」らしいが、記事はそれを否定。耐震構造に必要な技術はあるからだ。また資金もあるので、「土地が高い」ことも問題にはならないとした。

 むしろ、理由は「保守的な考え方」にあると推測し、日本人の建物に対する考え方は、ビルの「お堅い」外観からも分かると分析。この点、中国では奇抜な外観が好まれると言えるだろう。日本人は高さや奇抜さよりも実用性を求める傾向があるので、ビルや複合商業施設のように、1カ所で用事が完結する建物が多いと説明した。この保守性は、環境への配慮にも見られると称賛している。

 中国では、超高層ビルの建設ラッシュは都市部の土地が少ないためとも言われてきたが、実際には空室率が高く、必要性には疑問の声が上がっていた。
相次ぐ開発で四合院などの歴史的な建物が消えてしまったことも残念であり、規制が始まったとはいえ、失われたものは戻ってこない。日本の都市建設には人目を引く奇抜さはないが、理性的だったと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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