大規模モデル技術の進化が進む中、中国のインターネット大手による医療・健康分野での競争は、全面的に激しさを増しています。京東(JDドットコム)、阿里巴巴(アリババ)、百度(バイドゥ)などに続き、美団(Meituan)もAI医療に参入しました。
4月14日、美団医薬健康は、AI家庭健康コンシェルジュなどのサービスを発表しました。ユーザーは、文字や画像で自身の症状を説明したり、特定の薬について質問したりすることで、美団のサービスからそれに応じたアドバイスを受けることができます。美団医薬健康事業部の李暁輝総経理は、「家庭の健康管理は、医薬品小売業にとって次のビジネスチャンスです」と述べました。
近年、中国のインターネット大手はAI医療分野への進出を加速させており、医療向け大規模モデルやAI医療エージェント製品を相次いで展開しています。ただし、各社で活用シーンや参入の切り口には違いがあります。
例えば、阿里健康の製品は医師向けの専門AIアシスタントとして位置付けられています。アントグループの製品は、問診相談や健康知識の普及、慢性疾患の管理といった分野で活用されています。騰訊(テンセント)は画像診断支援の分野に注力しており、京東は医療向け大規模モデルを打ち出したうえ、最近では「AI+医療機器」戦略の強化も発表しました。百度健康も4月上旬に「有医助理」を公開し、自社の大規模モデルの活用範囲を、検索やQ&Aから、論文作成支援、臨床文書の作成、患者フォローアップなどの実務領域へと広げています。
中国のインターネット大手がAI医療アシスタント分野に力を入れるのは、技術の蓄積、データ資源、市場ニーズを踏まえた総合的な戦略判断によるものです。インターネット大手は、ユーザーデータの蓄積やエコシステム統合の面で強みを持っており、これがAI医療アシスタントの活用シーン拡大を支える重要な基盤となっています。膨大なユーザーデータを持つことに加え、分野を超えた連携にも強く、決済、電子商取引(EC)、ハードウェアなど幅広い資源を生かして、医療サービスを一体的に提供できる点も強みです。
一方で、専門家は、医療は規制が厳しく、リスクも高く、責任も重い特殊な分野だと指摘しています。AIは、症例管理や検査データの分析、研究開発などの面で、人々が健康サービスを利用する際のハードルを下げ、効率を高めることはできますが、あくまで補助的な役割にとどまります。法令遵守や臨床上の責任、さらに倫理や人間性の観点から見ても、医師や薬剤師による専門的な判断は依然として代替できません。(提供/CGTN Japanese)











