17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.12ポイント(0.10%)安の4051.43ポイントと6日ぶりに反落した。
 利益確定の売りにおされる流れ。
前日の上海総合指数は5日続伸し、3月18日以来、約1カ月ぶりの高値を付けていた。一方、トランプ米大統領は16日、イランとの戦闘終結に向けた2回目の協議を週末に開く可能性について言及し、両国の恒久的な停戦に楽観的な見方を示している。中東情勢の改善期待が続いているとはいえ、状況が変動する不安もあり、リスクを回避するムードも漂った。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の持ち直しが意識されたことや、中国経済対策の期待感が支えだ。前日に公表された1~3月の中国GDP成長率は5.0%と、市場予想(4.8%)以上に前四半期(2025年10~12月)の実績(4.5%)から上向いている。また、中国国家発展改革委員会の王昌林・副主任は17日、2026~30年にかけた内需拡大戦略の具体的な実施計画を策定する方針を明らかにした。併せて内需拡大に向け、条件を満たす大型プロジェクトの早期着工を推進する考えも表明している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が3.8%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.5%安、冷凍食品の安井食品集団(603345/SH)が2.2%安、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.0%安、雑貨卸売の浙江中国小商品城集団(600415/SH)が1.3%安で取引を終えた。
 医薬株もさえない。薬明康徳(603259/SH)が5.9%、昭衍新薬(603127/SH)が4.2%、北京福元医薬(601089/SH)が3.4%、通化東宝薬業(600867/SH)が2.5%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.0%ずつ下落している。
資源・素材株、金融株、公益株、運輸株なども売られた。
 半面、ハイテク株は物色される。LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)とディスプレー部品の彩虹顕示器件(600707/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が5.9%高、光ファイバー・ケーブルの江蘇亨通光電(600487/SH)が4.7%高、通信機器製造・販売の江蘇永鼎(600105/SH)が4.6%高、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)が4.5%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.8%高で引けた。不動産株、インフラ関連株の一角も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.13ポイント(0.05%)安の269.27ポイント、深センB株指数が18.58ポイント(1.55%)安の1182.91ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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