◆JERAセ・リーグ 阪神―広島(26日・甲子園

 阪神・藤川球児監督(45)が通算167試合目にして、100勝に到達した。巨人・原辰徳監督の持つセ・リーグ最速記録に並んだ。

阪神タイガースのチームワークが結果で表れているというのは、単純にうれしいですね」。自身の数字に無頓着な指揮官だが、組織で成し遂げたスピード達成に価値を見いだした。

 節目の1勝も球児阪神らしかった。就任時にリーダーに指名した4番・佐藤が4回に右中間へ先制6号ソロ。投げては大竹、桐敷とつなぎ9回はドリスが締める完封リレーだ。助っ人は昨季途中に自ら球団に具申して再獲得。もはや欠かせないピースになっている。

 藤川監督にとって、原氏は尊敬する球界の大先輩だ。09年WBCで監督と選手として世界一を経験。タテジマをまとえば、宿敵の将のタクトを常に意識した。「用兵が巧み。一番戦術で攻略してくる。

自分が抑えの時も9回まで代走を残していた」。当時の記憶は指揮を執る現在、ベンチワークにも重なる。現役時代にもらった「球界の宝」としたためられた直筆の色紙は今も大切に保管している。

 20年の引退報告時には「いい指導者になるよ」と背中を押された。今年の巨人との開幕カードで対面し、「おめでとう」と昨季のリーグ優勝のねぎらいと激励を受けた。「いろいろ気にかけてくださっている」。6年前にかけられた言葉が現実となり、折しも同じ試合数でたどり着いた。

 チームは13日ぶりに首位に浮上。28日のヤクルト戦(神宮)から始まる9連戦へ、球児監督は「いいゴールデンウィークにできる予感がしています」と予告した。主力の近本が左手首骨折のアクシデントに見舞われたが、100勝を当然の通過点とし、白星を積み重ねていく。(小松 真也)

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