◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▷第17節 福島0ー3札幌(16日・とうスタ)

 J2北海道コンサドーレ札幌が、クラブ記録に並ぶ90分間での7連勝を飾った。アウェーのJ3福島戦は前半34分、MF堀米悠斗(31)の今季初得点で先制。

後半10分にMF長谷川竜也(32)、同16分にはMF荒野拓馬(33)の3戦連続得点で加点し、3―0で勝利。2007年5~6月以来、19年ぶりに連勝最長記録に並んだ。開幕から16戦で採用していた4バックから3バックへの変更が奏功。15本のシュートを打たれながらも2試合ぶりの完封劇につなげた。

 札幌が、組織力の向上を示す勝利を手にした。今季10年ぶりに復帰した堀米悠が、札幌では2015年11月以来となるゴールを決めて先制。後半にも2点を加え、守っても終盤の猛攻を耐え、無失点に封じた。川井健太監督(44)は「最後は押し込まれけど、守備はパーフェクトに近い出来だった」。気温27・7度の中、敵地で挙げた完封勝利に、そう言ってうなずいた。

 開幕から続けてきた4バックを3バックに変更した。この試合まで6連勝中の状況での思い切った変更は、ホームで0―2で敗れた屈辱を晴らすためだった。「この形がいいなと頭には持っていた」指揮官に、菊地直哉ヘッドコーチ(41)が提案。

2人の思惑が合致し、試合2日前の14日の紅白戦から実施に踏み切った。

 菊地HCは「福島に時間や選択肢を与えないために、配置を決めた。前の守備を良くすることで後ろの選手が限定できれば、守備がしやすくなるのが発想」と意図を説明した。前線の人数を増やし、積極的な守備で相手を自由にさせない戦い方が、勝利につながった。DF西野奨太(21)は「常にプレスをかけて相手に好きにやらせない意識だった」と振り返りつつ「相手の特長をつぶして自分たちも強みを出せるシステムがうまくいった。それをしっかり遂行できるチームになっているという、手応えを感じた試合」と今後につながる1勝と強調した。

 一時は最下位にもなったリーグ戦は、次節23日のホーム・J2磐田戦が最後。この日の勝利で暫定2位に浮上し、勝ち点3差、得失点差3で追う首位・甲府の勝敗次第になるが最終節でグループ首位の可能性も残した。そのための絶対条件は90分勝ち。クラブ記録を更新する8連勝を飾れば、J2・J3の頂点という座も見えてくる。(砂田 秀人)

 ◇札幌のJリーグでの連勝 90分間での7連勝は、2007年の第14節から20節までの最長タイ記録になる。同年は5月6日のホーム・仙台戦1〇0に始まり、続く同13日のアウェー・C大阪戦も1〇0。

同19日はホームで水戸に3〇0。同23日の湘南、同27日の福岡と続いた敵地での戦いはともに2〇1。6月2日にホームで京都に2〇0、同10日のアウェー・鳥栖戦は1―0で勝った。第21節の同13日、アウェーで愛媛に1―2で敗れて連勝は止まるも、最終的に2度目のJ2優勝につなげた。なおクラブ記録はJ2初優勝を飾った00年の第9節から23節までの14連勝も、同年は延長Vゴール方式が導入されていたため、90分勝ちは7が最長になる。

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