◆JERAセ・リーグ 巨人4―3DeNA(16日・東京ドーム)

 巨人がDeNAを逆転で下し、昨年5月以来の5連勝を飾った。「1番・右翼」で3試合ぶりにスタメン復帰した平山功太内野手(22)が同点の7回、中前打で出塁すると二盗を決め、さらに1死一、三塁からダルベックの投ゴロ野選の間に快足を飛ばして生還。

“へッスラ2連発”で奪った決勝点を大勢、マルティネスら鉄壁のリリーフ陣が守り抜いた。貯金は今季最多タイの4となり、首位ヤクルトとの差も2・5ゲームに縮まった。勢いに乗り、17日は今季初の同一カード3連勝を狙う。

 平山の目にはホームベースしか見えていなかった。同点の7回1死一、三塁。力ない高いバウンドの打球でも三塁から迷わずスタートを切った。「セーフになれるという気持ちで走りました」。ホームベース近くにあったバットも「全然見えていなかった」と頭から飛び込み、右腕でそのバットをはじき飛ばしながら生還。勝ち越しの1点に東京Dが大歓声に包まれた。

 走って走って決勝点をもぎ取った。3―3の7回先頭。追い込まれながら中川虎のフォークをしぶとく中前に運ぶと平山の“快足ショー”が開演した。

続く泉口の初球、サインはエンドラン。「フォークがいい投手と聞いていた。握りを見ながらタイミングを計りながら。自分の中ではいいスタートが切れた」と泉口は空振りに終わったが、ヘッドスライディングで楽々二盗に成功した。その後三塁に進み、ダルベックがたたきつけた打球を見て瞬時に「ゴロゴーだったので」と勝負。チームを5連勝に導く魂のヘッスラ2連発だった。

 3月生まれで小学時代は体が所属チームで一番小さく、大のいたずら好きだった。「集会所で何もないのに『ピンポンパンポン』って(チャイムを)鳴らして。近くにいた大人にキレられました(笑)」と苦い思い出を明かす。野球でも同じようなキャラクターで、相手チームを“かく乱”するのが得意だったという。「悪ガキだったので(笑)。小さい時は盗塁とかバント、相手の意表をつくような小技がめっちゃ好きでした」。

少年時代から身についていた洞察力と素早さがプロでも生きているのかもしれない。

 コンディション不良が回復し、3試合ぶりにスタメンに復帰。足ではみせたが、リードオフマンとして1安打に終わり「今日は自分としてはふがいない結果になってしまった」と反省も忘れなかった。「体の状態は100点に近い。自分が必要と思ってもらえるなら、1試合でも出れるように頑張りたい」。育成からはい上がってきた売り出し中の若武者は、走攻守全てでより高みを目指す。(臼井 恭香)

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