◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―1巨人(21日・神宮)

 巨人は首位ヤクルトに敗れ、連勝が7でストップした。先発・山野の前に7回で7安打を放ちながら、3回、ダルベックの適時内野安打で1点を奪うのがやっと。

左腕には今季3戦3敗となった。先発の田中将大投手(37)は今季最短の4回3失点で降板。リフレッシュ抹消を経て中11日で先発したが2敗目を喫した。5年ぶりの8連勝はならなかったチームは、22日から本拠・東京Dで2位阪神との交流戦前最後の3連戦に臨む。

 最終盤の意地も、得点には直結しなかった。1―3の9回。1死一、二塁を迎えたが、ヤクルトの守護神・キハダの前に平山は見逃し三振、吉川は左飛に倒れ、G党のため息と燕党の歓声が交錯した。5年ぶりの8連勝はならず、9安打するも1得点のみ。10残塁に終わったが、阿部監督はナインを責めることなく言葉を紡いだ。

 「(序盤に)1本出ていれば全然また違った展開になっていたんだけど、こればかりは。みんな打とうと思ってやっているから」

 相手先発は今季3度目の対決となった山野。試合前で今季6打数無安打だったキャベッジを12試合ぶりにベンチスタートとし、同2打数2安打の若林をスタメンで送り出した。

2回は若林の二塁打も絡み1死満塁をつくったが無得点。0―3の3回は先頭・平山と吉川の連打をきっかけに1点を返したが、5回は無死一、二塁で後続が倒れた。指揮官が語ったように、あと1本が近そうで遠く、ワンシームなどを駆使する左腕に対し7回7安打1得点に終わった。

 これで相手先発が左投手の試合は8勝12敗。山野には計20回3得点のみで3戦3敗、両リーグトップ6勝の左腕に半数を献上したことになる。過去2度と比較して、得点への形は多くつくったように前進はしているが、橋上オフェンスチーフコーチが「チャンスをつくった後のもう1本がまだまだ課題」と言うように、完全攻略はまだ先だ。今後へ向けても次回こそ“4度目の正直”で乗り越えたい。

 交流戦前最後のカードとなる22日からの阪神3連戦(東京D)でも好投手を打ち崩す力が試される。初戦の相手先発・高橋には開幕2戦目の3月28日に完封勝利を許しており、3戦目が予想される才木には8連敗中。それでも、2戦目が予想される村上には昨季まで天敵だった中で今季2戦2勝と攻略しているだけに地力を見せたいところだ。

 この日は大勢がベンチ外で、村田バッテリーチーフコーチは「(直近)6試合中5試合投げていたんでね」と説明。疲労を考慮しており、最善の管理をして次の戦いに臨む。

「最後もいい粘りを見せた。明日につなげます」と阿部監督。猛虎狩りから再び進撃する。(田中 哲)

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