マンCのゴールを守るエデルソン photo/Getty Images
グアルディオラのフットボールにはピッタリ
EURO2020でイタリア代表の優勝に大きく貢献したジャンルイジ・ドンナルンマ、チェルシーでクリーンシートを連発しているエドゥアール・メンディは、ここ1年で急激に評価を高めたGKだ。
特にメンディは人気上昇中で、一躍世界トップレベルのGKと認められることになった。
ただ、ドンナルンマやメンディも持っていないものがある。高精度のキックだ。
現代サッカーではGKにも足下の技術が求められるが、その部分が過小評価されているのがマンチェスター・シティの守護神エデルソン・モラレスではないか。
ブラジル代表のエデルソンは子供の頃にサイドバックを担当していたようで、攻撃センスはそれなりにあったという。守備や運動量の問題からGKにポジションを移したそうだが、このコンバートは正しかったと言えよう。超高精度のキックを持つGKが誕生したのだ。
ブラジルといえばフリーキックも蹴ったGKロジェリオ・セニ氏が有名だが、英『Manchester Evening News』によれば、セニ氏はエデルソンこそ現代で最も完成されたGKだと称える。
「シティのようなクラブでは、たいてい60~75%ほどポゼッションすることになる。その場合、GKの50アクションのうち40は足を使ってのものになるだろう。90%近くのアクションを足で行う場合、エデルソンのような選手がいる意味は大きい。エデルソンは現代サッカーでは最も完成されたGKだと思う。
マンCはポゼッションしている時間も長いため、GKが目立たないゲームも少なくない。そのぶんエデルソンが過小評価されているところがあるのかもしれないが、キック精度ではバイエルンのマヌエル・ノイアーにも負けないレベルにある。ジョゼップ・グアルディオラのフットボールにはピッタリだ。
GKからロングボール1本でチャンスを演出できるエデンソンは特別な存在で、プロを目指す若きGKたちも参考にすべき選手と言えそうだ。