マンチェスター・ユナイテッドのキャリック暫定監督 Photo/Getty Images
幸せな悩み
マンチェスター・ユナイテッドに、かつてのレジェンドが希望の光を灯している。
暫定指揮官としてチームを託されたマイケル・キャリックは、就任後に破竹の勢いで勝利を積み重ね、チームを現在リーグ3位へと導いた。
表面的な結果とは裏腹に、データは不穏な傾向を示している。キャリック体制下での12試合のうち、期待ゴール数(xG)で相手を下回った試合は7試合にのぼるという。また、3ゴール11アシストと圧倒的な数字を残すブルーノ・フェルナンデスへの依存度も高い。さらに、週に1試合という日程にもかかわらず、試合終盤にかけて強度が低下する傾向も見られる。現在のユナイテッドは、戦術的な優位性というよりも、個の「瞬間的な輝き」によって勝利を手繰り寄せている側面が強い。
加えて、今季のプレミアリーグ全体のレベルにも言及されている。リヴァプールやチェルシーの不振、トッテナムの低迷など、ライバルの状態が万全ではない中で順位を押し上げている側面は否定できない。こうした状況で獲得するCL出場権は、キャリックを正式監督に据える「免罪符」となりかねない。欧州の舞台でバイエルン・ミュンヘンのような強豪と渡り合うには、現状の戦い方では限界があるとの見方だ。
かつてオーレ・グンナー・スールシャールが暫定から正式監督に昇格した際も、当初の勢いは長続きしなかった。

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