2026年8月10日、韓国メディア・農民新聞は、韓国を代表する食文化の一つであるキムチの消費量が、韓国国内で減少していると報じた。

記事によると、韓国地域社会栄養学会に掲載された論文において、中央大学、済州大学、世界キムチ研究所の研究チームが10~24年の国民健康栄養調査を分析した結果、調査前24時間に「キムチを全く食べなかった」と回答した人の割合は、10年の11.7%から24年には22.7%へと上昇した。

つまり、かつては韓国人の約10人に1人だった「1日キムチを食べない人」が、現在では5人に1人以上になった計算である。1日当たりのキムチ摂取量も10年の109.6グラムから24年には90.3グラムへと17.6%減少。特に白菜キムチは71.1グラムから59.3グラムへ減少した。

研究チームは、この背景として1人暮らし世帯の増加や外食、簡便食・家庭用ミールキット(HMR)の普及などを挙げている。ご飯、汁物、複数のおかずをそろえる伝統的な食事スタイルが減少し、家庭でキムチを漬ける文化も以前ほど一般的ではなくなったという。

記事は一方で、「キムチが完全に韓国人の食卓から姿を消しているわけではない」とし、鍋料理やチャーハンなど、キムチを「おかず」ではなく料理の材料として利用する割合は増えていることに言及。また、65歳以上の高齢者や農村部では、依然としてキムチをよく食べる傾向が確認された。伝統的な食事スタイルが残る世代や地域ほど、キムチが食卓の中心的な存在であることも示されており、研究チームは「キムチの消費量減少は、全体的な食事スタイルの変化によるもの」と分析しているという。

これについて韓国のネットユーザーからは、「意外」「キムチなしではご飯が食べられない」「うちでは毎日食べているのに」「小さい頃と比べて、キムチを食べる機会が減ったと感じることはあまりないけど」「伝統的な食文化がなくなったら悲しい」などの声も上がった。

一方で、「時代が変わったんだね」「確かに若い世代は昔ほどキムチを食べない」「あったら食べるけど、わざわざ買うのは面倒で、一人暮らしを始めてからは食べる量が減った」「毎日忙しくて、メインの料理のほかに、キムチを含め、付け合わせのおかずを並べるような献立はなかなかできない」「上の年代だと、洋食でも絶対にキムチと食べたいという人が多いが、若い世代だとあまりそういうのがない」「食文化も多様になってきて、自然と消費量が減ったのだろう」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

編集部おすすめ